強豪シーホース三河がまさかのプレイオフ不出場
 日本リーグ1回、スーパーリーグ2回、JBL3回、NBL1回、そして天皇杯9回の優勝を誇る日本バスケ界の強豪チーム。
しかし、Bリーグ3年目を終えて、その力に陰りが見え始めた。
1年目2年目はレギュラーシーズン地区1位でプレイオフへ進出するもセミファイナルで敗退、3年目は地区4位で11年ぶりにプレイオフ進出を逃した。
かつて多くの代表選手を抱え、絶対王者の地位を築き上げたチームがプレイオフ進出を逃したことは大きなニュースである。

2018-19シーズンは、チームトップスコアラーの金丸晃輔、インサイドを支配するベテラン桜木ジェイアール、新人王を受賞した岡田侑大などの活躍は目立ったが、シーズンオフに日本代表のエースであり、昨シーズンBリーグMVPの比江島慎、絶対的司令塔でありチームキャプテンの橋本竜馬が移籍した影響は大きかった。

オフシーズンに三河が本気を出した
 2019-20シーズンこそ、強豪復活、そしてリーグ制覇を狙うシーホース三河がオフシーズンに大物選手獲得に動いた。

元日本表にして、かつて3年連続リーグ得点王など数々のタイトルを獲得したスコアリングマシーン川村卓也
203cm、132kgの巨体を駆使したパワーと、柔軟なポストプレイで2シーズン連続でBリーグ得点王に輝いたダバンテ・ガードナー

この2人のスコアラーを獲得したことは、確実に昨シーズンより大きく戦力アップとなり、他チームが恐れる存在となった。
三河のチームスタイルは、インサイドのポストプレイで確実に得点を狙いつつ、キックアウトで3Pシュートを沈めるシンプルなオフェンススタイル。
このチームスタイルは、新加入の川村とガードナーのスタイルとフィットするであろう。

2019-20シーズン「王座奪還」へ
 まだまだ移籍市場は盛り上がる中、優勝メンバーとの再契約が進む王者アルバルク東京、チーム再編で悲願のリーグ制覇を狙う千葉ジェッツ、熊谷尚也と大塚裕土を獲得した古豪川崎ブレイブサンダースなど、各チーム着々と来シーズンに向けて戦力補強を行う。
しかし、リーグトップスコアラー2選手を獲得したシーホース三河はどのチームと比べても「勝ち組」である。

PG:岡田 侑大
SG:川村 卓也
SF:金丸 晃輔
PF:ダバンテ・ガードナー
C:桜木 ジェイアール

司令塔はシュート、パス、ディフェンスをオールマイティにこなす岡田、圧倒的なシュート精度を誇る川村、金丸の両シューター、脅威の支配力を持つガードナー、巧なプレイで翻弄するベテランの桜木という驚異のラインナップ。
川村や桜木が控えになることも予想されるが、それでもこの布陣を並べるだけでワクワクするメンバーである。
チームケミストリーやディフェンス面での不安はあるものの、シーズン開幕までに補強はまだ続く。シーホース三河が優勝候補となったことは間違いない。

他チームの動向も気になるが、三河の試合を見るのが楽しみである。