しかし、Bリーグ3年目を終えて、その力に陰りが見え始めた。
1年目2年目はレギュラーシーズン地区1位でプレイオフへ進出するもセミファイナルで敗退、3年目は地区4位で11年ぶりにプレイオフ進出を逃した。
かつて多くの代表選手を抱え、絶対王者の地位を築き上げたチームがプレイオフ進出を逃したことは大きなニュースである。
2018-19シーズンは、チームトップスコアラーの金丸晃輔、インサイドを支配するベテラン桜木ジェイアール、新人王を受賞した岡田侑大などの活躍は目立ったが、シーズンオフに日本代表のエースであり、昨シーズンBリーグMVPの比江島慎、絶対的司令塔でありチームキャプテンの橋本竜馬が移籍した影響は大きかった。
オフシーズンに三河が本気を出した
2019-20シーズンこそ、強豪復活、そしてリーグ制覇を狙うシーホース三河がオフシーズンに大物選手獲得に動いた。
元日本表にして、かつて3年連続リーグ得点王など数々のタイトルを獲得したスコアリングマシーン川村卓也
【お知らせ】
— シーホース三河 (@go_seahorses) 2019年6月7日
この度、以下の選手と選手契約を合意しましたのでご報告いたします。
#1 川村 卓也(@TakuyaKawamura1)
前年度所属:横浜ビー・コルセアーズ
出身地:岩手県
生年月日:1986年4月24日(33歳)
ポジション:PG/SG
選手コメントhttps://t.co/auI4l0KyQO#シーホース三河 #Bリーグ pic.twitter.com/mOs0YZxEe9
203cm、132kgの巨体を駆使したパワーと、柔軟なポストプレイで2シーズン連続でBリーグ得点王に輝いたダバンテ・ガードナー
【お知らせ】
— シーホース三河 (@go_seahorses) 2019年6月13日
この度、以下の選手と選手契約を合意しましたのでご報告いたします
#54 ダバンテ・ガードナー(@DavanteGardner_)
前年度所属:新潟アルビレックスBB
出身地:アメリカ
生年月日:1991年9月2日(27歳)
ポジション:PF
選手コメントhttps://t.co/gRJBfabOCE#シーホース三河 #Bリーグ pic.twitter.com/J6393p1TJR
この2人のスコアラーを獲得したことは、確実に昨シーズンより大きく戦力アップとなり、他チームが恐れる存在となった。
三河のチームスタイルは、インサイドのポストプレイで確実に得点を狙いつつ、キックアウトで3Pシュートを沈めるシンプルなオフェンススタイル。
このチームスタイルは、新加入の川村とガードナーのスタイルとフィットするであろう。
2019-20シーズン「王座奪還」へ
まだまだ移籍市場は盛り上がる中、優勝メンバーとの再契約が進む王者アルバルク東京、チーム再編で悲願のリーグ制覇を狙う千葉ジェッツ、熊谷尚也と大塚裕土を獲得した古豪川崎ブレイブサンダースなど、各チーム着々と来シーズンに向けて戦力補強を行う。
しかし、リーグトップスコアラー2選手を獲得したシーホース三河はどのチームと比べても「勝ち組」である。
PG:岡田 侑大 SG:川村 卓也 SF:金丸 晃輔 PF:ダバンテ・ガードナー C:桜木 ジェイアール 司令塔はシュート、パス、ディフェンスをオールマイティにこなす岡田、圧倒的なシュート精度を誇る川村、金丸の両シューター、脅威の支配力を持つガードナー、巧なプレイで翻弄するベテランの桜木という驚異のラインナップ。
川村や桜木が控えになることも予想されるが、それでもこの布陣を並べるだけでワクワクするメンバーである。
チームケミストリーやディフェンス面での不安はあるものの、シーズン開幕までに補強はまだ続く。シーホース三河が優勝候補となったことは間違いない。
他チームの動向も気になるが、三河の試合を見るのが楽しみである。
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