各チーム、Bリーグ10年間のロスター変化とシーズンサマリーまとめ
2026-27シーズンからBリーグは「Bプレミア」へと移行する。アリーナ基準や収益要件、サラリーキャップ導入など、プロリーグとしての水準を引き上げた新たなステージの幕開けだ。そして、2025-26シーズンで10年間のBリーグの歴史に一区切りがつくこととなる。
そこで、Bリーグ10年間で各チームのロスターの変化を振り返ろうと思い、今回は筆を執った次第だ。
今回取り上げるのは宇都宮ブレックス(2018-19シーズンまではリンク栃木ブレックス)。
Bリーグ初代王者に輝き、その後も常にリーグのトップコンテンダーとして君臨し続けている屈指の強豪クラブだ。彼らのロスターの変遷を眺めていると、いかにして強者のメンタリティ(BREX MENTALITY)を築き上げ、そして受け継いできたかが見えてくる。
それでは、2016-17シーズンの開幕から2020-21シーズンまでの5年間のロスターとシーズン成績、サマリーを振り返ってみよう。(文字数制限で5年区切りなことをご容赦ください)
※本記事はAIを駆使しつつ、B.LEAGUE公式サイト等の記録を参考に作成していますが、誤りがあればご指摘いただけると助かります。
2016-17シーズン
成績:46勝14敗(勝率.767)/東地区1位(リーグ全体2位) ※Bリーグ初代王者
ヘッドコーチ:トーマス・ウィスマン
ロスター詳細
| 背番号 | 選手名 | 身長/体重 | 前所属先 | 備考 |
| 0 | 田臥 勇太 | 173cm/75kg | リンク栃木ブレックス(継続) | 初代王者キャプテン |
| 3 | 前村 雄大 | 176cm/73kg | 豊田通商ファイティングイーグルス | |
| 4 | ジェフ・ギブス | 188cm/110kg | トヨタ自動車アルバルク東京 | |
| 9 | 遠藤 祐亮 | 185cm/88kg | リンク栃木ブレックス(継続) | ベストディフェンダー賞 |
| 10 | 竹内 公輔 | 206cm/100kg | 広島ドラゴンフライズ | |
| 11 | 須田 侑太郎 | 190cm/87kg | リンク栃木ブレックス(継続) | |
| 13 | 渡邉 裕規 | 180cm/78kg | リンク栃木ブレックス(継続) | シーズン終了後に一度引退 |
| 21 | 橋本 晃佑 | 203cm/105kg | リンク栃木ブレックス(継続) | |
| 24 | トミー・ブレントン | 196cm/106kg | リンク栃木ブレックス(継続) | |
| 25 | 古川 孝敏 | 190cm/92kg | リンク栃木ブレックス(継続) | CSファイナルMVP |
| 27 | 熊谷 尚也 | 195cm/95kg | リンク栃木ブレックス(継続) | |
| 32 | ライアン・ロシター | 206cm/105kg | リンク栃木ブレックス(継続) | |
| 46 | 生原 秀将 | 182cm/80kg | 筑波大学 | 12月加入(特別指定選手) |
| 91 | 落合 知也 | 195cm/95kg | 大塚商会アルファーズ |
■シーズンサマリー
Bリーグ元年、歴史に名を刻む初代王者に輝いたのが栃木ブレックス(現・宇都宮ブレックス)だ。
田臥勇太を中心に、インサイドにはライアン・ロシター、トミー・ブレントンという不動の外国籍コンビに、圧倒的なフィジカルを誇るジェフ・ギブスと日本代表の竹内公輔を加えた布陣は強烈だった。アウトサイドには古川孝敏、遠藤祐亮、渡邉裕規、須田侑太郎らが並び、攻守に一切の隙がないロスターを形成していた。
特筆すべきはリーグ屈指のディフェンス力。激しいプレッシャーと泥臭いリバウンド、ルーズボールへの執念を体現し、東地区1位でチャンピオンシップ(CS)へ。代々木第一体育館で行われた川崎ブレイブサンダースとのファイナルでは、一進一退の死闘を制し見事勝利。田臥勇太が優勝トロフィーを掲げる姿は、Bリーグの幕開けを象徴する歴史的名シーンとなった。
2017-18シーズン
成績:34勝26敗(勝率.567)/東地区4位(リーグ全体10位) ※CS進出(ベスト8)
ヘッドコーチ:長谷川健志 → 安齋竜三
ロスター詳細
| 背番号 | 選手名 | 身長/体重 | 前所属先 | 備考 |
| 0 | 田臥 勇太 | 173cm/75kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 3 | 前村 雄大 | 176cm/73kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 4 | ジェフ・ギブス | 188cm/110kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 9 | 遠藤 祐亮 | 185cm/88kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 10 | 竹内 公輔 | 206cm/100kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 12 | アンドリュー・ネイミック | 209cm/111kg | アルバルク東京 | 1月短期契約で加入 |
| 13 | セドリック・ボーズマン | 198cm/91kg | 福島ファイヤーボンズ | 9月加入 |
| 15 | 青木 ブレイク | 202cm/100kg | ニューヨーク市立大学 | |
| 18 | 鵤 誠司 | 185cm/95kg | 広島ドラゴンフライズ | |
| 21 | 橋本 晃佑 | 203cm/105kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 24 | 渡邉 裕規 | 180cm/78kg | (現役復帰) | 11月現役復帰・途中加入 |
| 30 | 山崎 稜 | 182cm/80kg | 富山グラウジーズ | |
| 31 | 喜多川 修平 | 185cm/85kg | 琉球ゴールデンキングス | |
| 32 | ライアン・ロシター | 206cm/105kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 34 | カイル・リチャードソン | 200cm/105kg | 青森ワッツ | シーズン途中に退団 |
| 46 | 生原 秀将 | 182cm/80kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 91 | 落合 知也 | 195cm/95kg | 栃木ブレックス(継続) |
シーズンサマリー
前年王者の重圧と、主力の退団(古川、須田、熊谷)が重なり、開幕から苦難のシーズンとなった。新体制として長谷川健志HCを迎えるも、開幕直後の11月に体調不良で退任。アシスタントコーチだった安齋竜三が急遽HCに昇格するという波乱の幕開けだった。
ギブスの怪我による離脱もあり、ロシターへの負担が激増。成績も勝率5割前後を推移する苦しい展開が続いたが、一度引退を発表した渡邉裕規が11月に異例の現役復帰を果たしたことでチームに活気が戻る。また、新加入の鵤誠司が持ち前のフィジカルで存在感を示し、遠藤祐亮がエーススコアラーとして急成長を遂げた。 後半戦に入ると怒涛の追い上げを見せ、滑り込みでワイルドカードによるCS進出権を獲得。クォーターファイナルでシーホース三河に敗れたものの、「ブレックスの底力」を証明した1年となった。
2018-19シーズン
成績:49勝11敗(勝率.817)/東地区2位(リーグ全体2位) ※CSベスト4
ヘッドコーチ:安齋竜三
ロスター詳細
| 背番号 | 選手名 | 身長/体重 | 前所属先 | 備考 |
| 0 | 田臥 勇太 | 173cm/75kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 4 | ジェフ・ギブス | 188cm/110kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 6 | 比江島 慎 | 191cm/88kg | ブリスベン・ブレッツ(豪) | 1月加入 |
| 7 | 長島 蓮 | 177cm/75kg | 白鷗大学 | 2月加入(特別指定選手) |
| 9 | 遠藤 祐亮 | 185cm/88kg | 栃木ブレックス(継続) | ベストディフェンダー賞 |
| 10 | 竹内 公輔 | 206cm/100kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 11 | 田原 隆徳 | 181cm/85kg | レバンガ北海道 | |
| 12 | アンドリュー・ネイミック | 209cm/111kg | 越谷アルファーズ | 短期契約加入 → その後退団 |
| 13 | 渡邉 裕規 | 180cm/78kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 18 | 鵤 誠司 | 185cm/95kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 21 | 橋本 晃佑 | 203cm/105kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 22 | ライアン・ロシター | 206cm/105kg | 栃木ブレックス(継続) | 背番号変更 |
| 24 | 栗原 貴宏 | 192cm/88kg | 川崎ブレイブサンダース | |
| 25 | エリック・ロバーツ | 193cm/90kg | Niagara River Lions(加) | 3月加入 |
| 30 | 山崎 稜 | 182cm/80kg | 栃木ブレックス(継続) | |
| 31 | 喜多川 修平 | 185cm/85kg | 栃木ブレックス(継続) |
■シーズンサマリー
安齋HCの2年目。前年の反省を生かし、シーズン序盤から圧倒的な勝率を叩き出した。
田臥勇太が腰の怪我で長期離脱を余儀なくされるというアクシデントがあったものの、渡邉と鵤が立派に穴を埋め、ロシターとギブスのインサイド陣はリーグ最強クラスの制圧力を見せた。
そして1月に日本バスケ界を激震させるニュースが飛び込む。オーストラリアでプレーしていた日本代表のエース・比江島慎の電撃加入である。比江島の加入により、遠藤、渡邉、鵤らと組むバックコート陣はリーグ随一の層の厚さとなった。
シーズン通算で49勝11敗という驚異的な成績を残し、東地区2位でCSへ進出。セミファイナルで千葉ジェッツに敗れて惜しくもファイナル進出は逃したが、再びリーグの頂点を狙えるチーム力が完全に復活したことを証明した。
2019-20シーズン
成績:31勝9敗(勝率.775)/東地区2位(リーグ全体3位) ※シーズン途中終了
ヘッドコーチ:安齋竜三
ロスター詳細
| 背番号 | 選手名 | 身長/体重 | 前所属先 | 備考 |
| 0 | 田臥 勇太 | 173cm/75kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 3 | ジャワッド・ウィリアムズ | 204cm/101kg | アルバルク東京 | |
| 4 | ジェフ・ギブス | 188cm/110kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 6 | 比江島 慎 | 191cm/88kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 7 | テーブス 海 | 188cm/85kg | UNCW(米) | 1月加入(特別指定選手) |
| 9 | 遠藤 祐亮 | 185cm/88kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 10 | 竹内 公輔 | 206cm/100kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 11 | 田原 隆徳 | 181cm/85kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 13 | 渡邉 裕規 | 180cm/78kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 17 | 山口 颯斗 | 194cm/90kg | 筑波大学 | 2月加入(特別指定選手) |
| 18 | 鵤 誠司 | 185cm/95kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 21 | 橋本 晃佑 | 203cm/105kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 22 | ライアン・ロシター | 206cm/105kg | 宇都宮ブレックス(継続) | 12月に帰化、レギュラーシーズンベスト5 |
| 24 | 栗原 貴宏 | 192cm/88kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 30 | 山崎 稜 | 182cm/80kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 31 | 喜多川 修平 | 185cm/85kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 42 | シャブリック・ランドルフ | 208cm/107kg | 遼寧フライングレパーズ(中) |
■シーズンサマリー
チーム名が「リンク栃木ブレックス」から「宇都宮ブレックス」へと変更になった記念すべきシーズン。 最大のトピックは、12月に大黒柱のライアン・ロシターが日本国籍を取得(帰化)したことだ。これにより、オンザコートルールの恩恵を最大限に受けることが可能になり、チームの戦略的優位性はさらに高まった。 さらに1月には、NCAAでアシスト記録を作った若きポイントガード、テーブス海が特別指定選手として加入。層の厚さに磨きがかかり、A東京や千葉ジェッツと激しい地区首位争いを繰り広げていた。
31勝9敗と絶好調のまま終盤戦を迎え、王座奪還への機運が高まっていた矢先、新型コロナウイルスの影響でシーズンが途中打ち切りに。不完全燃焼な形で終わったが、ロシターの帰化とテーブスらの台頭は、確実に次への布石となった。
2020-21シーズン
成績:49勝11敗(勝率.817)/東地区1位(リーグ全体1位) ※Bリーグ準優勝
ヘッドコーチ:安齋竜三
ロスター詳細
| 背番号 | 選手名 | 身長/体重 | 前所属先 | 備考 |
| 0 | 田臥 勇太 | 173cm/75kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 4 | ジェフ・ギブス | 188cm/110kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 5 | L.J・ピーク | 196cm/97kg | クルジュ=ナポカ(ルーマニア) | |
| 6 | 比江島 慎 | 191cm/88kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 7 | テーブス 海 | 188cm/85kg | 宇都宮ブレックス(継続) | 新人王受賞 |
| 9 | 遠藤 祐亮 | 185cm/88kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 10 | 竹内 公輔 | 206cm/100kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 11 | 荒谷 裕秀 | 189cm/86kg | 白鷗大学 | 2月加入(特別指定選手) |
| 13 | 渡邉 裕規 | 180cm/78kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 18 | 鵤 誠司 | 185cm/95kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 22 | ライアン・ロシター | 206cm/105kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 31 | 喜多川 修平 | 185cm/85kg | 宇都宮ブレックス(継続) | |
| 40 | ジョシュ・スコット | 208cm/111kg | 琉球ゴールデンキングス | |
| 42 | 星川 堅信 | 190cm/92kg | 早稲田大学 | 2月加入(特別指定選手) |
■シーズンサマリー
前年の悔しさを晴らすべく、リーグ全体1位となる49勝11敗という圧倒的な成績で東地区を制覇したシーズン。
この年は外国籍選手に大きな変化があった。琉球からインサイドの要となるジョシュ・スコット、そして得点力に優れたL.J・ピークが加入。帰化したロシターとギブス、そしてスコットが並ぶビッグマン陣はリーグ随一の制圧力を誇った。
若き司令塔テーブス海はプロ1年目ながら堂々たるプレーを見せて見事新人王を獲得。遠藤や比江島といった盤石の中堅・ベテラン陣と若手が見事に融合し、攻守ともに死角が見当たらない完成されたチームだった。
CSでも盤石の強さでファイナルへ進出したが、横浜アリーナで行われた千葉ジェッツとのファイナルは激闘の末、1勝2敗で惜敗。あと一歩のところでBリーグ制覇を逃す悔しい結末となったが、ブレックスの歴史において最も完成度が高かったシーズンの1つと言っても過言ではない。
宇都宮ブレックスの前半総括
Bリーグ開幕からの5年間は、宇都宮ブレックスが絶対的な強豪としての地位を確立し、代名詞である『BREX MENTALITY』を証明した期間だ。
初年度の2016-17シーズン、田臥勇太のリーダーシップと他を寄せ付けないタフなディフェンスで初代王者に戴冠。その後、安齋竜三HC体制への移行という試練を乗り越え、比江島慎の加入やライアン・ロシターの帰化などを経て、チーム力は年々スケールアップしていった。
完成形として迎えた2020-21シーズンは、リーグ全体1位の圧倒的な勝率を記録しCS準優勝。初代王者という重圧の中で常に泥臭いハードワークを貫き、全員で守り抜く独自のカルチャーをDNAに刻み込んだ激動の5年間であった。そして、この期間に培われた盤石の組織力と王座を逃した悔しさこそが、次なる栄光への最大の原動力となっていくのである。
次回、2021-22シーズンからBリーグラストとなる2025-26シーズンを振り返る。
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