得点王争い激化!現在リーグトップスコアラー「リード・トラビス」
2021年12月1日時点で1試合平均22.8得点を記録し、堂々のBリーグ得点ランキング1位のリード・トラビス。
昨シーズンから島根スサノオマジックに在籍し、今シーズン飛躍を遂げたリード・トラビスの生い立ちについて紹介したい。


リード・トラビス(Reid Travis)


■プロフィール
国籍   :アメリカ
出身   :ミネソタ州
生年月日 :1995年11月25日(26歳)
身長   :203 cm
体重   :111 kg
出身校  :ケンタッキー大学
ポジション:パワーフォワード

■経歴
2019  :アトランタ・ホークス (NBAサマーリーグ2019)
2019-20 :Medi Bayreuth(ドイツ)
2020–22 :島根スサノオマジック

■受賞歴
ファーストチームオール-PAC-12(2017年、2018年)
NITチャンピオン(2015)
マクドナルドオールアメリカン(2014)


高校でサッカーからバスケットボールへ転身
トラビスは1995年11月にミネアポリスで生まれ、2人の兄弟と2人の姉妹がいます。
彼の兄弟であるリード・ジョナは2011年から2015年までハーバード大学でバスケットボールをプレイし、いとこのロスはペンシルベニア州立大学でバスケットボールをプレイをし、現在はアメリカンフットボールNFLのアリゾナ・カージナルスでタイトエンドとして活躍している。
高校時代は、地元のミネアポリスのデラサール高校に進学。最初の3年間はサッカーをした後、高校3年生からバスケットボールに専念。
4年生時に1試合平均26.1得点、9リバウンドを記録しチームを3年連続の州チャンピオンに導いた。2014年に全米のトップ50選手にランクインし、高校を卒業した選手が選抜され行われる「マクドナルドオールアメリカンゲーム」に参加。14分間出場、8得点、5リバウンドを記録した。

ハイスクール時代のハイライトプレイ



スタンフォード大学からバスケの名門ケンタッキー大学へ
トラビスはスタンフォード大学へ進学すると、28試合出場のうち12試合でスターターに選ばれ、1試合平均6.2得点、5.6リバウンドを記録。2年生時に平均12.8得点、7.1リバウンドを記録し更なる飛躍を期待されたが、12月19日にテキサス戦の前に左足の疲労骨折をしてしまい、2年生シーズンは8試合のみの出場に留まった。
3年目は昨シーズンほぼ全休した際利用したレッドシャツ制度で2年生としてプレイ。出場した27試合すべてスターターとして、平均17.4得点、キャリア最高の8.9リバウンドを記録し、All-Pac-12ファーストチームに選ばれました。
4年目のシーズンでも35試合にすべてスターターとして出場し、平均19.5得点、平均8.7リバウンドを記録し2年連続でAll-Pac-12ファーストチームに選出された。
2018年にNBAドラフトへエントリーを宣言するもエージェントから認めず、大学でのプレイを選んだ。
5月30日にスタンフォード大学から転校することを発表し、NBA選手を多く輩出するバスケットのエリート校ケンタッキー大学へ入学。大学での最終学年となった2018-19シーズンでは、マイアミ・ヒートで活躍するタイラー・ヒーローや、シャーロット・ホーネッツで活躍するPJ・ワシントンと共にプレイし、32試合中28試合にスタメン出場し、1試合平均28.5分、11.2ポイント、7.2リバウンドと活躍した。

2018-19シーズンハイライトプレイ



NBAドイツリーグでプロデビュー
大学卒業後、2019年のNBAドラフトにエントリーするも指名されず、アトランタ・ホークスの一員としてサマーリーグに参加。5試合に出場し12.5分の出場時間を貰うも4.5得点、4.4リバウンドとアピールできず、NBAのどのチームとも契約には至らなかった。
サマーリーグ終了後、2019年7月22日にドイツリーグのブンデスリーガに所属するメディバイロイトと契約しプロデビュー。カップ戦も含めて36試合中18試合にスターターとして出場し、1試合平均20.8分、11.4得点、チームトップの5.5リバウンド、FG成功率58.2%を記録し主力メンバーとして活躍。

2019-20シーズンハイライトプレイ



日本でリーグ屈指のインサイドプレイヤーへ
ドイツリーグで1シーズンフルでプレイ後、2020年6月29日にBリーグ​​の島根スサノオマジックと契約。昨シーズンから10人メンバーが変わり、ほぼ新チームとしてスタートとなったチームで、開幕から10試合でヘッドコーチが交代となるなど、難しい状況の中で42試合中39試合にスタメン出場し、1試合平均27.4分間の出場でチーム2番手の1試合平均16.9得点、7.6リバウンドを記録し主力としてチームを引っ張るも、28勝32敗で西地区5位でプレイオフ進出は逃した。
そして今シーズン、日本代表の金丸晃輔、安藤誓哉、オーストラリア代表のニック・ケイなど大型補強に成功。自身も1試合平均32分出場ですべての試合にスタメン出場し、平均22.8得点、10.0リバウンドと12月1日時点でリーグ得点ランキング1位を記録。昨シーズン26.3%だった3P成功率を34.8%まで制度を上げている。
大型補強とトラビスの活躍でチームもリーグ3位タイ、西地区2位の10勝4敗と好調をキープしており今季のダークホースとして注目されている。

2021-22シーズン第7節のハイライトプレイ



まだシーズンも序盤であり、得点ランキング2位に付ける川崎のニック・ファジーカス(平均22.7得点)や、滋賀のオヴィ・ソコ(平均21.3得点)などとは1.5得点差と僅差であるので、今シーズンの得点王争いはプレイオフ進出争いと共に注目したい。