Bリーグ2020-21シーズンで注目の外国籍ガードを紹介

2020-21シーズンからBリーグのオンザコートルールが変更となることにより、今までほとんどなかった外国籍のガードプレイヤーとの契約が続々と発表されている。 今回は契約が発表された外国籍ガードプレイヤーをまとめて紹介。

三遠ネオフェニックスと契約したサーディ・ラベナは以前まとめがあるので割愛します。


シャノン・ショーター(Shannon Shorter)
千葉ジェッツ
■プロフィール
出身    :アメリカ合衆国
生年月日  :1989年8月1日(31歳)
身長    :193 cm
体重    :96  kg
出身校   :ノーステキサス大学
ポジション :シューティングガード/スモールフォワード

■経歴
2012-   :Gansos Salvajes de la Uic(メキシコ)
2012-2013:La Union de Formosa(メキシコ)
2013-   :Ostioneros de Guaymas(メキシコ)
2013-2014:Hapoel Kfar Saba/Kokhav Yair(イスラエル)
2014-   :Ostioneros de Guaymas(メキシコ)
2014-2015:Hapoel Gilboa Afula(イスラエル)
2015-2016:広島ドラゴンフライズ(日本)
2016-    Hebei Xianglan(中国)
2016-2017:Ronesans TED Kolejliler Ankara(トルコ)
      Le Mans Sarthe Basket(フランス)
2017-   :Hebei Xianglan(中国)
2017-2018:Adelaide 36ers(オーストラリア)
2018-2019:Hyundai Mobis Phoebus(韓国)
2019-2020:Inchon ET Land Elephants(韓国)
     :Hapoel Eilat(イスラエル)
2020-   :千葉ジェッツ(日本)

■受賞歴
イスラエルナショナルリーグオールスター(2014)
イスラエルナショナルリーグオールスターゲームMVP(2014)
KBLチャンピオン(2019)

9か国でのプレイ経験を持つベテランスウィングマン
メキシコ、イスラエル、オーストラリア、韓国などの様々な国で活躍し、2018-19シーズンには韓国リーグでチャンピオンを経験。
2015-16シーズンは広島ドラゴンフライズに在籍しており、その当時のスタッツは1試合平均17.9得点、6.0リバウンド、2.4アシスト、1.6スティールを記録。
1on1スキルが高く、強靭なフィジカルと巧みなボールハンドリングでフィニッシュまで持って行くことができる。速攻でも自らボールプッシュすることができるため、オフェンスに勢いをもたらすことも可能。
千葉ジェッツのロスターを見る限り、主にスモールフォワードでの起用が多くなると思われるが、2番ポジションで起用しディフェンスのミスマッチを利用しファーストオプションとして攻める戦略も可能となりそうだ。新加入のセバスチャン・サイズと共に悲願のリーグ制覇へのキーマンとなる可能性が高い。

■2019-20シーズンハイライト


ジョーダン・テイラー(Jordan Taylor) レバンガ北海道
■プロフィール
出身    :アメリカ合衆国
生年月日  :1989年9月30日(30歳)
身長    :187 cm
体重    :88  kg
出身校   :ウィスコンシン大学
ポジション :ポイントガード

■経歴
2012-2013:Acea Virtus Roma (イタリア)
2013-2014:Virtus Roma (イタリア)
2014-2015:Hapoel Holon (イスラエル)
2015-2016:ALBA Berlin (ドイツ)
2016-2017:Hapoel Unet Holon (イスラエル)
2017-2018:Galatasaray Odeabank Istanbul (トルコ)
2018-2019:Limoges CSP Elite (フランス)
2019-2020:ASVEL Lyon-Villeurbanne Basket (フランス)
2020   :レバンガ北海道 (日本)

■受賞歴
ミネソタ・ミスターバスケットボール(2008)
オールアメリカンコンセンサスセカンドチーム(2011年)
Big Ten カンファレンスファーストチーム(2011)
Big Ten オールディフェンシブチーム(2011)
ALL Big Tenファーストチーム-コーチ(2012)
ALL Big Tenセカンドチーム-メディア(2012)
BBL-Pokal優勝(2016)
ユーロリーグを主戦場として戦った司令塔
怪我の影響からNBAでプレイをしていないものの、当時大学時代は4年連続でNCAAトーナメントへ出場し、大学3年生時は1試合平均18.1得点、4.7リバウンドを記録しNBAドラフト指名確実と目されていたが、大学4年生時に怪我の影響などもあり評価を下げてしまった。
大学卒業後は、 NBAのサマーリーグでプレイするもNBAのチームと契約には至らず、イタリア、イスラエル、ドイツ、トルコ、フランスとヨーロッパを中心にプレイ。NBAの次にレベルの高いユーロリーグで長年活躍し、2016年にはドイツリーグのカップ戦で優勝を経験した。
2019-20シーズンでは26試合中17試合でスタメン出場し、1試合平均8.0得点、3.8アシスト、1.5リバウンド、0.5スティール、FG成功率40.5%、3P成功率33.3%、フリースロー成功率68.3%を記録。
レバンガ北海道には既に橋本竜馬、多嶋朝飛といったリーグを代表する司令塔を有するだけに、今季はテイラーを中心としたダブルポイントガードというシチュエーションもありそうだ。

■2019-20シーズンのハイライト



レイヴォンテ・ライス (Rayvonte Rice)
京都ハンナリーズ
■プロフィール
出身    :アメリカ合衆国
生年月日  :1992年7月14日(28歳)
身長    :196 cm
体重    :106 kg
出身校   :イリノイ大学
ポジション :ポイントガード

■経歴
2015     :Chicago Bulls (NBA ラスベガスサマーリーグ)
2015-2016 :Tezenis Verona (イタリア)
2016-2017 :Aix-Maurienne Savoie Basket (フランス)
2017-2018 :Orasi Ravenna (イタリア)
2018-2019 :Petrochimi (イラン)
      :Soles de Mexicali (メキシコ)
      :Jesi (イタリア)
2019   :Phoenix Suns(NBA ラスベガスサマーリーグ)
2019-2020 :Avtodor Saratov (ロシア)
      :Hapoel Eliat (イスラエル)
      :Ironi Hai Motors Nes Ziona (イスラエル)
2020   :京都ハンナリーズ (日本)

チームスタイルを変えるオフェンシブ大型司令塔
196cm、106kgを大柄ながらポイントガードを務めることができ、NBAのサマーリーグに参戦した実力を持つ。
イタリア、フランス、イラン、メキシコ、ロシア、イスラエルなどチームを転々としているが、2018-19シーズンにセリエA2と2部リーグで1試合平均27.8得点と脅威的な数字を記録。昨シーズンは3チーム渡り歩き、合計で18試合のみの出場であったが、Hapoel Eliatに在籍時は、8試合出場し、1試合平均18.1得点、4.9リバウンド、2.0アシスト、1.6スティール、FG成功率41.7%、3P成功率38.0%、フリースロー成功率81.8%と高い数字を記録している。
板倉令奈GMは「全てのポジションを守れる頭脳とフィジカルを持ち合わせています。」というように、ディフェンスでも貢献することができる。
昨シーズンチームのエースとして活躍したデイヴィッド・サイモンとのワンツーパンチはリーグ屈指の破壊力となりそうだ。

■2019年のスカウティングレポート


次回は、大阪エヴェッサのディージェイ・ニュービル、三遠ネオフェニックスのネナド・ミリェノヴィッチ、滋賀レイクスターズのジョナサン・オクテウスを紹介予定。