新外国籍選手としてNBLのビッグマン獲得
2025年2月28日に長崎ヴェルカがタナー・グローヴスと契約を交わしたと発表された。
■プロフィール
グローヴスは、アメリカ出身で206cmのビッグマンであり、オーストラリアリーグNBLで今シーズンプレイしていた。NBLのシーズンが終わり、Bリーグ長崎ヴェルカとの契約に至った。現在25歳とまだプロキャリアの浅いタナー・グローヴスがどんな選手なのか紹介したい。
タナー・グローヴス
Tanner Groves
長崎ヴェルカはりそなグループB.LEAGUE2024-25シーズンにおいて #タナー・グローヴス 選手との契約が合意となりましたことをお知らせいたします。
— 長崎ヴェルカ 公式 (@n_velca) February 28, 2025
👇詳細はこちらhttps://t.co/wZOUv6YtHm#velca #長崎ヴェルカ pic.twitter.com/y9x5gM80NU
■プロフィール
出身 :アメリカ合衆国
生年月日 :1999年5月22日(25歳)
身長 :208 cm
体重 :109 kg
出身校 :イースタン・ワシントン大学、オクラホマ大学
ポジション :パワーフォワード/センター
■経歴
2023‐24:アンウィル・ヴウォツワヴェク(ポーランド1部-OBL)
2024 :新疆フライングタイガース(中国1部-CBA)
2024 :SC ラスタ ヴェヒタ(ドイツ1部-BBL)
2024 :ケアンズ タイパンズ(オーストラリア1部-NBL)
高校時代から有数のビッグマンとして注目
1999年5月22日にワシントン州スポケーンで生まれ、地元のシャドル・パーク高校へ進学。身長206cmのビッグマンとして、リバウンド力と得点力の両方を兼ね備えたプレイヤーとして成長し、シニアシーズンに平均18.2得点、9.5リバウンド、1.8ブロックを記録し、オールステートおよびオール・グレーター・スポケーン・リーグに選出された。
NCAAで徐々に頭角を現す
高校卒業後は複数の大学からスカウトを受けたが、地元ワシントン州のイースタンワシントン大学に進学。
大学1年目、2年目はベンチからの出場が多く、試合時間も限られた。2017-18シーズンは28試合に出場し、1試合平均8.6分、2.8得点、2.1リバウンド、2018-19シーズンは30試合に出場し、1試合9.9分、5.1得点、2.8リバウンドを記録。そして迎えた3年目のシーズンでブレイクする。
2020-21シーズンはスターターとしての地位を確立し、チームのエースとして活躍。出場した24試合全てに先発出場し、1試合平均17.9得点、7.4リバウンドを記録。チームもBig Skyカンファレンス2位の成績を収め、カンファレンストーナメントで優勝、そしてNCAAトーナメントに進出を果たした。グローヴスは、ビッグ・スカイ・カンファレンスの年間最優秀選手、トーナメントMVPに選ばれに選ばれた。
大学1年目、2年目はベンチからの出場が多く、試合時間も限られた。2017-18シーズンは28試合に出場し、1試合平均8.6分、2.8得点、2.1リバウンド、2018-19シーズンは30試合に出場し、1試合9.9分、5.1得点、2.8リバウンドを記録。そして迎えた3年目のシーズンでブレイクする。
2020-21シーズンはスターターとしての地位を確立し、チームのエースとして活躍。出場した24試合全てに先発出場し、1試合平均17.9得点、7.4リバウンドを記録。チームもBig Skyカンファレンス2位の成績を収め、カンファレンストーナメントで優勝、そしてNCAAトーナメントに進出を果たした。グローヴスは、ビッグ・スカイ・カンファレンスの年間最優秀選手、トーナメントMVPに選ばれに選ばれた。
2021年のNCAAトーナメント1回戦で、イースタンワシントン大学は名門カンザス大学と対戦。この試合でグローヴスは35得点を記録し、一躍注目の存在となった。
そして、2021年4月18日にさらなる成長を求めBig12カンファレンスのオクラホマ大学へと転校を決意。新天地で迎えた2021-22シーズンはすぐにスターティングメンバーとして活躍。特にインサイドでの強さと、アウトサイドシュートの精度が光り、全34試合に先発出場し、1試合平均25.0分、11.6得点、5.8リバウンド、フィールドゴール成功率54.1%、3ポイント成功率38.1%を記録。シーズンのハイライトは、対テキサス・テック大学戦での23得点、9リバウンドの活躍で、彼のインサイドプレーとミドルレンジシュートが、強豪相手にも通用することを証明した。
最終学年となった2022-23シーズンでは、ディフェンス力がさらに向上し、リバウンド面での貢献が目立つようになり、キャプテンとしてのリーダーシップも発揮。全32試合に先発出場し、25.4分、10.2得点、7.2リバウンド、1.1ブロックを記録。特に格上であったカンザス大学戦で15得点・10リバウンドのダブルダブルを記録し、Big 12のフィジカルな環境でもディフェンス面とプレーメイキング能力を向上させ、通用する選手であることを示し大学キャリアを終えた。
オクラホマでNBA入りを目指すも海外へ
オクラホマ大学卒業後、NBAドラフトには指名されなかったものの、サマーリーグでオクラホマシティ・サンダーの一員としてプレイし、1試合11.9分のみ限られたプレータイムの中で2得点、6リバウンド、1ブロックと堅実なディフェンスとリバウンド力を発揮し、アピールをするもNBAチームとの契約には至らなかった。
2023-24シーズンはポーランド1部のOBLに所属するアンウェル・ウォロクラウィックと契約しプロキャリアをスタートさせる。15試合に出場し、6.8得点、3.9リバウンドを記録し、2023 FIBAユーロカップでは、6試合に出場し、9.8得点、7.8リバウンドと活躍したものの、2024年1月2日に契約解除が発表された。
その後、中国へ渡り新疆フライングタイガースで4試合プレーしたのち、2月にはドイツ1部のブンデスリーガに所属するSCラスタ・ベヒタに移籍。シーズン途中の加入で17試合に出場し、1試合平均17分、8得点、6リバウンド、フィールドゴール成功率56.1%、3P成功率41.2%とチームのプレイオフ進出に貢献。
その後、中国へ渡り新疆フライングタイガースで4試合プレーしたのち、2月にはドイツ1部のブンデスリーガに所属するSCラスタ・ベヒタに移籍。シーズン途中の加入で17試合に出場し、1試合平均17分、8得点、6リバウンド、フィールドゴール成功率56.1%、3P成功率41.2%とチームのプレイオフ進出に貢献。
ドイツでのシーズン終了後、2024年5月7日にオーストラリアリーグのNBLのケアンズ・タイパンズと契約。2024-25シーズンは、1試合平均13.5得点、5.7リバウンド、1.5アシスト、3ポイント成功率42%を記録。229cmのタコ・フォールを要するアデレード36ERSとの試合では、チームハイの23得点と9リバウンドを記録し存在感を発揮した。
もう一人の外国籍として日本へ
B1昇格後2シーズン目を迎える長崎ヴェルカは、大黒柱のジャレル・ブラントリー、新加入の司令塔マーク・スミスを要するも、もう1枚のビッグマンが固まらずスミスの離脱なども影響し、バイウィーク前の成績は16勝21敗で西地区6位と低迷していた。
チームはスティーブ・ザック、ケニー・ローソン・ジュニアと契約を解除し、スミスのインジャリーリストからの解除、そしてタナー・グローヴスとの契約とバイウィーク期間中に大きな動きをみせた。
グローヴスのデビュー戦となった3月1日の琉球ゴールデンキングス戦では、約19分の出場で13得点、フィールドゴール成功率50%を記録。第2戦では、5ファールとなるも約12分間の出場で12得点、4リバウンドを記録しチームの勝利に貢献。リーグ屈指のインサイドを誇る琉球相手に献身的なプレイでインサイドを活躍をした。
チームはスティーブ・ザック、ケニー・ローソン・ジュニアと契約を解除し、スミスのインジャリーリストからの解除、そしてタナー・グローヴスとの契約とバイウィーク期間中に大きな動きをみせた。
グローヴスのデビュー戦となった3月1日の琉球ゴールデンキングス戦では、約19分の出場で13得点、フィールドゴール成功率50%を記録。第2戦では、5ファールとなるも約12分間の出場で12得点、4リバウンドを記録しチームの勝利に貢献。リーグ屈指のインサイドを誇る琉球相手に献身的なプレイでインサイドを活躍をした。
#22 TannerGroves#velca #長崎ヴェルカ #タナーグローヴス pic.twitter.com/KtLClwmRj8
— 長崎ヴェルカ 公式 (@n_velca) March 2, 2025
208cmの体格を活かしたポストプレイやリバウンドはもちろんのこと、ピック&ロールでの攻撃の起点となるサポート役としても機能し、3Pシュートも得意とするのでピック&ポップからのアウトサイドショットなど攻撃のバリエーションを広げることが期待される。
ディフェンスでは、パワー負けのしないフィジカルと機動力を活かしてコートの端から端まで駆け上がりチェイスダウンブロックも狙えると、まさに縁の下の力持ちといったプレイヤーである。
長崎ヴェルカは、リバウンドで1試合平均35.2本とリーグ21位。リバウンド部分での安定感をもたらすことができるかが今後のプレーオフ進出の鍵となりそうだ。
ディフェンスでは、パワー負けのしないフィジカルと機動力を活かしてコートの端から端まで駆け上がりチェイスダウンブロックも狙えると、まさに縁の下の力持ちといったプレイヤーである。
長崎ヴェルカは、リバウンドで1試合平均35.2本とリーグ21位。リバウンド部分での安定感をもたらすことができるかが今後のプレーオフ進出の鍵となりそうだ。
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