二連覇を狙千葉ジェッツが新外国籍選手2名獲得

2020-2021シーズンに悲願の初優勝を果たした千葉ジェッツは、オフシーズンに大きく動いた。
優勝に大きく貢献し、ファイナルMVPを受賞したセバスチャン・サイズ、オフェンスの潤滑油として欠かせない存在であったシャノン・ショーター、後半戦にチームの起爆剤となった成長著しいコー・フィリッピン、ムードメーカーでアウトサイドシューターの田口成浩など、優勝に貢献したメンバーが次々と移籍。
チームのエース富樫勇樹、帰化枠で日本代表に初選出ギャビン・エドワーズなど、その他のメンバーは続々と契約締結をするものの、外国籍選手はジョシュ・ダンカンのみで残り2枠が未だに決まっていなかったが、先日待望の新外国籍選手決定のアナウンスが流れた。

アメリカ出身の新外国籍選手2名獲得!

まず7月14日にヨーロッパで4シーズンプレイしたガードのクリストファー・スミスを獲得。さらに翌日の7月15日にオーストラリアリーグで活躍した23歳のビッグマン、ジョン・ムーニーと契約締結を発表した。
今回は、先に契約発表されたクリストファー・スミスを紹介したいと思う。

クリストファー・スミス(Christopher Smith)



■プロフィール
国籍   :アメリカ合衆国
出身   :カリフォルニア州
生年月日 :1994年3月8日(27歳)
身長   :193 cm
体重   :95 kg
出身校  :ユタ大学
ポジション:シューティングガード/スモールフォワード

■経歴
2017–18 :Vichy-Clermont (フランス)
2018-19 :Phoenix Brussels (ベルギー)
2019–20 :PVSK-Veolia (ハンガリー)
2020-21 :Stal Ostrów (ポーランド)
2021-22 :千葉ジェッツ


ヨーロッパのチームを渡り歩くジャーニーマン
2014年にユタ大学で2年間プレイ。4年生時には全試合スタメン出場し1試合平均15.0得点、5.3リバウンド、2.1アシストを記録し、コーチとメディアが選ぶマウンテンウェストオールカンファレンスサードチームに選出された。
大学を卒業した2017年にフランスリーグ「LNB Pro B」でプロのキャリアをスタートさせた。34試合出場しチーム3番手の1試合平均12.7得点を記録し、翌年はベルギーのトップリーグへ移籍し、3P成功率46.8%を記録しリーグ3位に貢献した。
2019–20シーズンはハンガリーのリーグでプレイ。21試合に出場してチームトップの1試合平均15.0得点、4.1リバウンド、2.6アシストを記録しチームの中心選手として活躍。
そして2020-21シーズンは、ポートランドのPLKでプレイし、30試合出場でキャリアハイの1試合平均16.5得点、4.4リバウンド、1.9アシスト、さらに3P成功率は47.7%を記録した。

中も良し、外も良しのオフェンシブスイングマン
193cmで身体能力も機動力も高く、最も特出すべきは40%を超える成功率を誇る3Pシュート。高く飛びあがり打点の高い位置から放たれるショットをブロックするのは難しそうだ。
アシストは1試合平均1本程度とゲームメイカーというよりは純粋なシューターに近く、またランプレイも得意なため、千葉ジェッツの早い展開のバスケットにフィットしそうである。リバウンド力もあり外から飛び込んでビッグマンからリバウンドをもぎ取るシーンも多く見れそうだ。

2020-21シーズンのハイライトプレイ



27歳とキャリア全盛期を迎えているプレイヤーであることから、昨シーズンよりも高いスタッツを記録することに期待できそうである。
また、千葉ジェッツのバスケットにフィットしそうな
プレイスタイルで、富樫勇樹のアウトレットパスから3Pシュートを決め出せば鬼に金棒である。
次回は、もう一人の外国籍選手ジョン・ムーニーを紹介したい。