各チーム、Bリーグ10年間のロスター変化とシーズンサマリーまとめ


2026-27シーズンからBリーグは「Bプレミア」へと移行する。アリーナ基準や収益要件、サラリーキャップ導入など、プロリーグとしての水準を引き上げた新たなステージの幕開けだ。そして、2025-26シーズンで10年間のBリーグの歴史に一区切りがつくこととなる。

そこで、Bリーグ10年間で各チームのロスターの変化を振り返ろうと思い、今回は筆を執った次第だ。


今回取り上げるのはレバンガ北海道。

22連敗、13勝47敗という最低勝率のシーズンもあった。それでもB1に残り続け、10年目にはチャンピオンシップまであと一歩と迫りシーズンを終えた。ロスターの変遷を眺めていると、チームがどういう時代を経てきたのかが見えてくる気がする。

それでは、2016-17シーズンの開幕から2020-21シーズンまでの5年間のロスターとシーズン成績、サマリーを振り返ってみよう。(文字数制限で5年区切りなことをご容赦ください)


※本記事はAIを駆使しつつ、B.LEAGUE公式サイトを参考に作成していますが、誤りがあればご指摘いただけると助かります。



2016-17シーズン

成績:23勝37敗(勝率.383)/東地区4位(リーグ全体13位)

ヘッドコーチ:水野宏太


ロスター詳細

No選手名ポジション身長/体重前所属備考
1関野剛平SG/SF183cm/80kg東海大学(特別指定)
3牧全SG188cm/86kgレバンガ北海道(継続)
5ダニエル・ミラーC211cm/117kgAkhisar Belediye(トルコ)
8多嶋朝飛PG173cm/72kgレバンガ北海道(継続)
9折茂武彦SG190cm/77kgレバンガ北海道(継続)
10ブライアン・フィッツパトリックPF/C203cm/105kgHorsens IC(デンマーク)2016年11月9日契約解除
11桜井良太SF194cm/75kgレバンガ北海道(継続)オールスター出場
12西川貴之SF196cm/88kgレバンガ北海道(継続/2014年入団)
13ジョーダン・バチンスキーC218cm/118kg名古屋ダイヤモンドドルフィンズ2017年2月14日途中加入
17川邉亮平SF188cm/90kg白鷗大学2017年2月加入(特別指定)
21青島心C202cm/120kgレバンガ北海道(継続)2017年2月10日契約解除
22ジャマール・ソープPF198cm/100kgBASKET ESCH(ルクセンブルク)2016年11月17日途中加入
23野口大介SF/PF196cm/90kgレバンガ北海道(継続)
32松島良豪PG185cm/78kg兵庫ストークス(2015年移籍)
33田原隆徳PG/SG181cm/85kg札幌大学(特別指定)2016年12月加入、クラブ初の特別指定選手
42貝沼雄介PG179cm / 76kg高松ファイブアローズアマチュア契約

■シーズンサマリー

Bリーグ元年、レバンガ北海道のロスターを語る上で外せないのはやはり折茂武彦の存在だ。この時すでに46歳。選手として現役を続けながら、代表取締役社長としてクラブを支えるという二足のわらじのシーズンだった。

成績は23勝37敗、東地区4位と数字だけ見れば不振だが、チームの財政難から選手登録10人でスタートしたシーズンで開幕から苦戦を強いられたシーズンであった。

しかし、このロスターには後にチームを長く支えることになる選手たちが既に揃っていた。多嶋朝飛、桜井良太、川邉亮平、松島良豪。Bリーグ元年のこのメンバーが、その後の北海道バスケの土台になっていく。

水野宏太HCのもと、チームの心臓部は折茂・桜井・多嶋の日本人トリオ。そして西川 貴之が日本人選手で唯一二桁得点を獲得し成長をみせた。外国籍はダニエル・ミラーとシーズン途中加入のジョーダン・バチンスキーのインサイド二枚看板に、ジャマール・ソープがウィングで絡む構成だった。CSには届かなかったが、Bリーグ開幕という歴史的なシーズンを、このメンバーで戦い切った。




2017-18シーズン

成績:26勝34敗(勝率.433)/東地区6位(リーグ全体11位)

ヘッドコーチ:水野宏太


ロスター詳細
No選手名ポジション身長/体重前所属備考
1関野剛平SG/SF183cm/80kgレバンガ北海道(継続)
2グレゴリー・ウィッティントンPF203cm/95kgLuleå Basket(スウェーデン)2018年1月23日契約解除(大麻取締法違反容疑で逮捕)
3牧全SG188cm/86kgレバンガ北海道(継続)
5ダニエル・ミラーC211cm/117kgレバンガ北海道(継続)
6ジャスティン・レイノルズPF206cm/109kg山形ワイヴァンズ2017年12月18日加入→12月31日契約満了退団
8多嶋朝飛PG173cm/72kgレバンガ北海道(継続)
9折茂武彦SG190cm/77kgレバンガ北海道(継続)このシーズンから選手専念
11桜井良太SF194cm/75kgレバンガ北海道(継続)オールスター出場
12ディジョン・トンプソンPF/C201cm/95kgFerrocarril Oeste Capital Federal(アルゼンチン)2018年2月14日加入
15マーク・トラソリーニC206cm/109kgSLUC Nancy Basket(フランス)開幕から在籍
17川邉亮平SF188cm/90kgレバンガ北海道(継続)前季2月加入→正式契約
21田原隆徳PG/SG181cm/85kg札幌大学→レバンガ北海道(正式契約)前季特別指定から昇格
23野口大介SF/PF196cm/90kgレバンガ北海道(継続)
32松島良豪PG185cm/78kgレバンガ北海道(継続)
35伊藤大司PG175cm/72kgアルバルク東京(期限付き移籍)2017年9月27日加入

■シーズンサマリー
Bリーグ2年目、レバンガにとっては10年を振り返ったときに「あのシーズンは惜しかった」と言いたくなる1年だ。
水野宏太HCのもと、ダニエル・ミラー、グレゴリー・ウィッティントン、マーク・トラソリーニとBリーグ初の外国籍3枠フル活用体制でスタート。前半戦は17勝13敗と東地区でCS圏争いを演じていた。このままいけばチャンピオンシップも見えていた。
しかし、18試合に出場しスコアラーとして機能していた主力のウィッティントンが怪我で離脱。急遽ジャスティン・レイノルズを補強し12月末までプレイ。1月にウィッティントンが復帰した矢先に、1月23日にウィッティントンが大麻取締法違反容疑で逮捕される衝撃のニュースが駆け巡る。思わぬ形でチームの核を突然失う形になった。2月にはNBA経験者のディジョン・トンプソンを補強したものの、後半戦はロスターが目まぐるしく動いた。
東地区は最下位ながら総合11位で残留という着地になったが、ワイルドカード争いを繰り広げ、前半の戦いぶりを見ていた人ほどもどかしさが残ったシーズンだったはずだ。



2018-19シーズン
成績:10勝50敗(勝率.167)/東地区6位
ヘッドコーチ:ホゼ・ネト→内海知秀(2018年10月5日交代)

ロスター詳細
No選手名ポジション身長/体重前所属備考
0溝口秀人SG/SF187cm/82kg仙台89ERS
1関野剛平SG/SF183cm/80kgレバンガ北海道(継続)
2山本柊輔PG176cm/74kg山形ワイヴァンズ
3牧全SG188cm/86kgレバンガ北海道(継続)1試合のみ出場
6バイロン・ミュレンズC212cm/120kgLakeland Magic(NBA Gリーグ)2018年12月7日加入
7中野司SG185cm/84kg関西学院大学2019年2月 特別指定加入
8多嶋朝飛PG173cm/72kgレバンガ北海道(継続)
9折茂武彦SG190cm/77kgレバンガ北海道(継続)
10市岡ショーンPF/C198cm/96kgシーホース三河
11桜井良太SF194cm/75kgレバンガ北海道(継続)
13デイビッド・ドブラスC209cm/120kgEstudiantes Concordia(アルゼンチン)
15マーク・トラソリーニC206cm/109kgレバンガ北海道(継続)
16内田旦人SG/SF182cm/84kg東海大学2019年2月 特別指定加入
17川邉亮平SF188cm/90kgレバンガ北海道(継続)
23野口大介SF/PF196cm/90kgレバンガ北海道(継続)
32松島良豪PG185cm/78kgレバンガ北海道(継続)

■シーズンサマリー
10年間で最も苦しいシーズンのひとつだ。新指揮官としてブラジル代表を率いた経験もあるホゼ・ネトHCを招聘しスタートしたが、4勝15敗と低迷し12月にネトHCと契約を解除し、内海知秀HCへ交代。12月に新外国人選手としてバイロン・ミュレンズと契約するも流れを変えられず、その後も状況は改善せず、2月3日の滋賀戦に勝利したあとリーグ戦終了まで22連敗というリーグ記録を更新してしまった。
最終的に10勝50敗、東地区最下位でB1残留プレーオフへ。横浜との死闘を制して辛くも残留を果たした。
ただ、この苦境の中でも観客動員数は前季を大幅に上回り、ファンが離れなかったことだけが光明だった。中野司と内田旦人が特別指定選手として加入したのもこのシーズンで、のちのチームの土台となる選手が生まれた時期でもある。



2019-20シーズン
成績:13勝28敗(勝率.317)/東地区5位 ※COVID-19によりシーズン中断終了
ヘッドコーチ:内海知秀

ロスター詳細
No選手名ポジション身長/体重前所属備考
0橋本竜馬PG178cm/81kg琉球ゴールデンキングス
1ケネディ・ミークスPF/C208cm/120kgシーホース三河COVID理由で3月契約解除
2マーキース・カミングスC/PF198cm/108kg名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
6ファイ・パプ月瑠PF/C200cm/101kg大阪エヴェッサ
7中野司SG185cm/84kgレバンガ北海道(継続)特別指定から正式契約
8多嶋朝飛PG173cm/72kgレバンガ北海道(継続)
9折茂武彦SG190cm/77kgレバンガ北海道(継続)現役最終シーズン
10市岡ショーンPF/C198cm/96kgレバンガ北海道(継続)
11桜井良太SF194cm/75kgレバンガ北海道(継続)
14杉本天昇G186cm/86kg日本大学※2020年2月7日 特別指定選手
15マーク・トラソリーニC206cm/109kgレバンガ北海道(継続)
16内田旦人SG/SF182cm/84kgレバンガ北海道(継続)正式契約
17川邉亮平SF188cm/90kgレバンガ北海道(継続)
32松島良豪PG185cm/78kgレバンガ北海道(継続)

■シーズンサマリー
折茂武彦の現役最終シーズン。内海HCのもと、琉球から元日本代表の橋本竜馬、帰化選手となるファイ・パプ月瑠、外国籍にマーキース・カミングスとケネディ・ミークスを補強し、前年よりは戦える形になってきた。1月には北海きたえーるでBリーグオールスターゲームが開催され、ファン投票1位で初出場を果たした折茂武彦がMVPを獲得。49歳でのMVPはのちにギネス世界記録にも認定された。
しかし2月末、新型コロナウイルスの影響でリーグが中断。再開を試みるも全試合中止が決定し、40試合で13勝27敗、東地区6位、全体14位でシーズンが終了となった。折茂が現役最後の公式戦を戦ったのは3月14日の川崎戦であった。
また、2月には松島良豪が今シーズン限りでの引退を表明。開幕から4シーズンチームを支えた2選手が、コロナ禍という異例の幕切れの中でユニフォームを脱ぐことになった。




2020-21シーズン
成績:14勝43敗(勝率.246)/東地区9位
ヘッドコーチ:宮永雄太

ロスター詳細
No選手名ポジション身長/体重前所属備考
0橋本竜馬PG178cm/81kgレバンガ北海道(継続)
2ジョーダン・テイラーPG187cm/88kgASVEL Basket(フランス)
3牧全SG188cm/86kg横浜ビー・コルセアーズ
7中野司SG185cm/84kgレバンガ北海道(継続)
8多嶋朝飛PG173cm/72kgレバンガ北海道(継続)
10ファイ・パプ月瑠PF/C200cm/101kgレバンガ北海道(継続)
11桜井良太SF194cm/75kgレバンガ北海道(継続)
12中村拓人PG184cm / 78kg大東文化大学(特別指定)
15内田旦人SG/SF182cm/84kgレバンガ北海道(継続)
17山口颯斗SG/SF195cm/90kg筑波大学(特別指定)
24ニック・メイヨPF/C206cm/113kg千葉ジェッツ得点王獲得
25葛原大智SG/SF189cm/90kg富山グラウジーズ
31ジャワッド・ウィリアムズPF204cm / 101kg宇都宮ブレックス
65玉木祥護SF/PF195cm/93kg京都ハンナリーズ

■シーズンサマリー
折茂武彦と松島良豪が引退し、川邉亮平、市岡ショーン、マーク・トラソリーニも契約満了となった。大きく顔ぶれが変わる再建の1年。
新HCには、前年まで富士通レッドウェーブ(Wリーグ)のACを務めていた宮永雄太が就任。宮永は札幌市出身で2016年2月から5月までチームに在籍した経験もあり、北海道出身者及び元在籍選手のHC就任はチーム史上初めてのことだった。補強では横浜から牧全が2シーズンぶりに復帰、千葉からニック・メイヨ、宇都宮からレラカムイ時代の在籍経験があるジャワッド・ウィリアムズが12年ぶりに加入した。さらに司令塔にジョーダン・テイラーを獲得し、外国籍ポイントガードでチームの起点として起用した。
ヘッドコーチが変わり、若手育成と組織的なディフェンス構築に挑んだものの、新たなチームスタイルへの適応に時間がかかり、特に前半戦で黒星が先行。また、世界的な感染症拡大の影響により、外国籍選手の合流遅れや入場者数の制限(50%)といった厳しい環境下での戦いを余儀なくされた。
苦戦を強いられる中でも、ニック・メイヨは平均21.5得点でリーグ得点王のタイトルを獲得。チーム創設後初の個人タイトル獲得選手となった。ただチームはシーズンは60試合中1試合が消滅し59試合で14勝45敗、東地区10位と4年連続で東地区の最下位に沈んだ。



Bリーグ前半の総括
2016-17〜2020-21シーズンのレバンガ北海道は、折茂武彦時代の終焉とクラブの世代交代が進んだ、Bリーグ前半期の転換点だった。
2017-18シーズンには中位進出への期待を抱かせたものの、5シーズンを通じて勝ち越しはなく、地区最下位やB1残留プレーオフも経験するなど、成績面では苦戦が続いた。一方で、厳しい戦いの中でもB1の座を守り抜き、チームの象徴である折茂武彦と桜井良太がロスターに名を連ね続けたことは、この時代を特徴づける大きな要素であった。
そして2020-21シーズンをもって折茂が現役を退き、クラブは長年続いた「折茂武彦のレバンガ北海道」から、新たな時代のレバンガ北海道へと歩み始めることになる。この5年間は、B1定着への苦闘と世代交代が交錯した、クラブ史における重要な転換期だったと言える。

↓当時の苦悩が垣間見える折茂武彦と桜井良太の対談




次回、2021-22シーズンからBリーグラストとなる2025-26シーズンを振り返る。