アルバルク東京が王座奪還への大型補強開始!

1948年にトヨタ自動車株式会社実業団として創部されて以降、スーパーリーグで3回、JBLで1回、Bリーグで2回、天皇杯で2回と数々のタイトルを獲得している強豪チーム「アルバルク東京」。
2017-18シーズン、2018-19シーズンにBリーグ連覇を達成し三連覇を目標迎えた2019-20シーズンであったが、リーグ最高勝率を記録していたもののコロナウイルス感染拡大の影響でシーズンが途中終了となった。
仕切り直しとなった2020-21シーズンだが、コロナウイルスの影響でスタートダッシュに失敗し、主力メンバーの怪我なども重なりリーグ全体9位とBリーグが始まって初のプレイオフ進出を逃した。
そして、新シーズン王座奪還へオフに大きく動くこととなる。

リーグ史上最高の布陣
プレイオフ進出を逃したアルバルク東京は、新シーズンに向けて大きく動いた。
日本代表候補でチームキャプテンの安藤誓哉、ベテランビッグマンの竹内譲次との契約満了が発表されたが、昨シーズン千葉ジェッツの初優勝に貢献し、ファイナルズMVPを受賞したセバスチャン・サイズ、昨シーズンリーグ最高勝率を記録した宇都宮ブレックスのエースで日本国籍を取得しているライアン・ロシターを獲得。
契約継続が発表されたアレックス・カークとの超強力なインサイドラインナップが完成した。

2020-21シーズンの3選手の平均スタッツは以下の通り。

セバスチャン・サイズ
17.1得点、11.7リバウンド、1.3アシスト、0.7スティール、1.0ブロック
FG成功率52.7%、3P成功率31.4%、FT成功率78.9%


ライアン・ロシター
12.9得点、7.6リバウンド、4.1アシスト、1.3スティール、0.5ブロック
FG成功率49.7%、3P成功率39.0%、FT成功率55.6%


アレックス・カーク
17.1得点、9.7リバウンド、1.5アシスト、0.6スティール、1.0ブロック
FG成功率54.9%、3P成功率34.1%、FT成功率80.5%


どの数字をとってもトップレベルのスタッツを残しており、彼らが同じチームでプレイすることは他のチームへの脅威でしかない。

ここで2021-22シーズンの契約状況を整理しよう。

【契約選手】
小島 元基      PG  181cm/84kg  27歳 
笹倉 怜寿      PG  187cm/80kg  24歳
田中 大貴      SG  192cm/93kg  29歳
安藤 周人      SG  190cm/88kg  27歳【NEW】
小酒部 泰暉     SG  187cm/84kg  22歳
菊地 祥平      SF  191cm/93kg  36歳
吉井 裕鷹      SF  196cm/94kg  23歳
ザック・バランスキー SF  193cm/100kg 28歳
ライアン・ロシター  PF  206cm/105kg 31歳【NEW】
セバスチャン・サイズ PF/C 205cm/106kg 26歳【NEW】
アレックス・カーク  C   211cm/114kg 29歳
平岩 玄       C   200cm/105kg 23歳 


【契約満了選手】
安藤 誓哉  PG 181cm/80kg 28歳
津山 尚大  PG 178cm/85kg 25歳
須田 侑太郎 SG 187cm/87kg 29歳
竹内 譲次  PF 207cm/98kg 36歳
デション・トーマス PF 201cm/104kg 26歳
ケビン・ジョーンズ PF 203cm/110kg 31歳


最後の仕上げは外国籍司令塔の補強
6月21日時点でロスタースポットは外国籍選手の1枠のみ。
これまでの契約選手を見るとポイントガードのポジションが手薄であることは明白であり、司令塔を外国籍にすることでさらにチームの厚みが増す。
Bリーグでプレイしたことのない新たな選手を獲得する可能性もあるが、現在自由交渉リストに上がっている外国籍PGで有力候補は以下の2名。

一人はレバンガ北海道でプレイしたジョーダン・テイラー(187cm/88kg 31歳)。
46試合に出場し1試合平均14.6得点、5.0アシストを記録している正統派ポイントガード。

もう一人は京都ハンナリーズでプレイしたレイヴォンテ・ライス(196cm/106kg 28歳)。
51試合に出場し、1試合平均20.0得点(リーグ5位)、5.2リバウンド、2.8アシストを記録したスコアリングガード。

個人的にはレイヴォンテ・ライスが加入することで、ロシター、サイズ、カークを使ったピック&ロールを主体にオフェンスを組み立てられ、攻撃にバリエーションが広がりそうである。

テイラーかライスか、それとも日本でのプレイ経験のない新たな外国籍選手を連れて来るのか、いずれにしても、最後のロスタースポットに収まる選手に期待したい。