Bリーグチャンピオンシップ出場チーム確定！
2024年5月6日にすべてのレギュラーシーズンの試合が終了し、チャンピオンシップの組み合わせが決定した。


近年稀に見る終盤までどのチームが出場するかわからない大混戦となったレギュラーシーズンの中、左の山がすべてリーグ制覇経験チーム、右の山は優勝経験のないチームという組み合わせに。混戦が予想されるチャンピオンシップの各チームの対戦予想をしたい。


宇都宮ブレックス（東地区1位：51勝9敗）vs 千葉ジェッツ（ワイルドカード2位：35勝25敗）


直接対決では宇都宮が4戦全勝と優位なものの、天皇杯準決勝では最大21点差をひっくり返す大逆転勝利を収めている。

■今季対戦成績
2024.04.28 宇都宮 85-74 千葉 
2024.04.27 宇都宮 82-55 千葉
2024.03.27 宇都宮 93-70 千葉
2023.02.14 宇都宮 72-78 千葉 ※天皇杯準決勝
2023.12.20 宇都宮 78-65 千葉

オフェンスの千葉、ディフェンスの宇都宮
千葉ジェッツはリーグ2位のへ平均84.2点とリーグ屈指の得点力を発揮し、天皇杯優勝、EASL優勝と2冠を達成し、Bリーグ制覇で3冠を狙う。EASL出場のため過密スケジュールで戦った千葉ジェッツだが、2024年1月から12連勝と勢いに乗ったものの、終盤は主力の怪我も相次ぎ連敗も目立ち失速した感は否めない。
しかし、やはりエースである富樫勇樹、屈強なディフェンダー原修太、大黒柱ジョン・ムーニーを中心に、シーズン途中にゼイビア・クックス、クリストファー・スミスを加え、若手の小川 麻斗、内尾 聡理の成長も目を見張るものがあり、一度歯車がかみ合えばそう簡単に抑えられるチームではない。天皇杯で見せた圧倒的オフェンス力を発揮した時、ワイルドカードからのリーグ制覇という下剋上も十二分ににあり得る。それほどに千葉は怖い存在である。

リーグ1位の勝率でチャンピオンシップへ望む宇都宮ブレックスは盤石と言わざる負えないほどに理想的なチームである。リーグ1位の69.2失点とリーグ制覇を成し遂げた2021-22シーズンと同等のディフェンス力記録。オフェンスでは比江島誠、DJ・ニュービルを中心に平均81.6得点とリーグ6位のオフェンス力を持ち、3P成功率は36.6%と千葉を上回るリーグ3位の成績を残している。重戦車鵤 誠司、リーグ屈指の3&Dプレイヤー遠藤 祐亮、ストレッチ5に変貌した竹内 公輔などベテラン勢がチームに安定感を与える。さらに左手の骨折から復帰した高島 紳司がどこまでコンディションを戻せているかもキーとなりそうだ。
これまでの直接対決では、千葉をオフェンスを平均68.4に抑え、4月の対戦ではほぼ完ぺきに近い形で宇都宮が連勝をしている。千葉のギアが上がらない限りは宇都宮優勢という見かたは変えがたい。

両チームのキープレイヤー
千葉ジェッツは何と言っても富樫勇樹である。宇都宮の敗戦後の秋田ノーザンハピネッツとの試合では1つギアを入れ替えていた印象がある。絶対に負けられないという状況でもあったからでもあるが、やはり千葉は富樫のチーム。彼の先制パンチで勢いに乗る千葉を何度も見てきた。最終戦の秋田戦での負傷が気がかりではあるが軽傷であることを祈るばかりである。
一方宇都宮ブレックスはDJ・ニュービルをあげたい。宇都宮は個の力ではなくチーム総出でオフェンス、ディフェンスを高めるものの、2カ月連続月間MVPにも選出されたニュービルの打開する力は苦しい場面では必要不可欠である。唯一の弱点ともいえる得点力の部分を補うには余りある個の力である。彼をフォーカスすればキックアウトで他の選手が高確率で3Pシュートを沈めてくるため、相手としては厄介なプレイヤーである。

対戦結果予想
2勝1敗で宇都宮ブレックスが勝ち進むと予想します。千葉ジェッツは宇都宮との敗戦後に富樫勇樹が奮起することがと予想され、第1戦は千葉ジェッツが勢いに乗り勝利、第2戦第3戦は今季唯一連敗がない宇都宮の修正力を発揮し、1回戦を突破すると予想します。
とはいえ、千葉ジェッツの史上初の第8シードからリーグ制覇を成し遂げ、3冠達成、天皇杯優勝チームはリーグ制覇できないというジンクスを払拭してくれることもひそかに期待をしたい。
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