木下博之が17年間の現役生活にピリオド
 2019年7月3日、木下博之が自身のSNSで現役引退を発表しました。


■プロフィール
生年月日:1980.02.18 39歳
身長  :177cm
体重  :71kg
出身地 :大阪府
出身校 :桜宮高校 日本体育大学

■経歴
2002-2013:パナソニックトライアンズ
2013-2014:和歌山トライアンズ
2014-2016:日立サンロッカーズ東京
2016-2019:大阪エヴェッサ

■受賞歴
JBL 2009-2010:アシスト王&ベスト5
第90回天皇杯(オールジャパン2015):ベスト5

日本バスケットボール界を牽引し続けた男
 桜宮高校から日本体育大学へ進学し、2001年のインカレではキャプテンとしてチームを優勝へ導き、最優秀選手賞を受賞。
その後2002年に社会人トップリーグ「スーパーリーグ」の松下電器パナソニックスーパーカンガルーズ(パナソニックトライアンズへの改名前)へ入団。
小柄ながら鋭いドライブからのストップジャンパーや正確な3Pシュートを武器に平均2桁得点を記録する得点力、気迫溢れるチームを鼓舞するゲームメイクで絶対的司令塔へと成長。日本を代表するポイントカードの1人となった。

休部からの初の栄冠
 パナソニックトライアンズは初代日本リーグ王者であり、リーグ戦13回、オールジャパン10回、全日本実業団1回、国体制覇2回など、全国タイトルを計26回した強豪チーム。しかし1997年のオールジャパン優勝を最後に栄冠からは遠ざかっていた。
木下の入団以降、永山誠、大野篤史(現千葉ジェッツHC)、広瀬健太(現サンロッカーズ渋谷)、渡邉裕規(現栃木ブレックス)、ジェラルド・ハニーカット、エイドリアン・カスタス、金丸晃輔(現シーホース三河)など、豊富なタレントを擁していたがリーグ優勝には恵まれず。
そして迎えた2012年、会社の経営悪化に伴い休部が発表され「パナソニックトライアンズ」としてラストイヤーとなった2012-13シーズン。シーズン序盤は3連敗、4連敗を喫したものの、徐々に勝ち星を重ねていき、リーグ4位で天皇杯に出場。
JBL2のTGI・Dライズ、リーグ5位の日立サンロッカーズ、そしてリーグ1位のトヨタ自動車アルバルクを下し、決勝へ進出しリーグ2位のアイシンシーホースと対決。一進一退の攻防を制し64対61で勝利を飾り、16年ぶり10度目の優勝を果たした。木下は2年ぶり2回目のベスト5に選出された。
最終的にレギュラーシーズンは5位に終わったが、この天皇杯制覇は多くのファンに感動を与えた。

全日本総合バスケットボール選手権2013決勝
パナソニック vs アイシン


その後、NBLにリーグ名称が変わり、和歌山トライアンズに1シーズン、日立サンロッカーズ東京に2シーズン、Bリーグとなってからは大阪エヴェッサでチームを渡り歩き、常に最前線でプレイし続けた。
2018-19シーズン終了後に、大阪エヴェッサとの契約満了が発表され、コメントでは「新たな道を模索し、もう一度花を咲かせられるように頑張りたい」と語っていたが、新たな道は「引退」という答えであった。
昨シーズンは、13試合の先発を含む41試合に出場し、1試合平均6.3得点、3.8アシストを記録していただけあって、次の移籍先はと期待をしていただけに「引退」が発表された衝撃は大きい。

今後は「これからも大好きなバスケに関わっていきたい」とメッセージを書いているように、今後も何かしらの形でバスケットボールに貢献してくれるであろう。
長い間、本当にお疲れ様でした。そして感動をありがとうございました。

最後にキレッキレのプレイ集です。