TOP5選手以外にも注目選手が勢ぞろい
 6月20日(同21日)にブルックリンのバークレイズ・センターで開催されるNBAドラフト2019。
前回のTOP5選手に続いて、6位から・・・と思ったが、予想が難しすぎるので注目選手をピックアップして紹介していくことにする。
ドラフト順位とチームはモックドラフトを基に予想している。

6位 ジャレット・カルバー (フェニックス・サンズ)
【身長】198cm
【体重】88kg
【所属】テキサス工科大学
【ポジション】シューティングガード
【2018-19成績】31試合:18.8点/6.5リバウンド/3.8アシスト

TOP5での指名も十分にある成長著しい20歳のシューティングガード。
高校入学までサッカー選手であったという異色の経歴を持つが、その才能はNCAAでもトップクラス。
ドライブからのストップジャンパーや、ポストムーブからのフェイドアウェイショットなどを得意とし、
長いウィングスパンを活かしたディフェンス力も魅力である。
テキサス工科大学をBIG12カンファレンス首位、さらにNCAAトーナメント決勝へ導くの原動力となった。
試合はディアンドレ・ハンター率いるバージニア大学と延長戦にまでもつれる激闘を繰り広げたが、シュートに精彩を欠き惜しくも初優勝を逃した。



7位  コビー・ホワイト (シカゴ・ブルズ)
【身長】196cm
【体重】84kg
【所属】ノースカロライナ州立大学
【ポジション】ポイントガード/シューティングガード
【2018-19成績】32試合:16.1点/4.1アシスト/3.5リバウンド/1.1スティール

マイケル・ジョーダンに次ぐスター選手の素質を持つスコアリングコンボガード。
名門ノースカロライナ大学で1年生ながら、神様マイケル・ジョーダンの持つチーム最高得点記録をシーズン途中に達成し、そのポテンシャルを全米に知らしめた。
ハンドリング能力、クイックネスを活かした早い展開のゲームメイクを得意とし、鋭いドライブでのアタックやアウトサイドシュートもこなすオフェンス力を誇る。
大学の大先輩であるジョーダンと同じブルズに指名されれば、エースであるザック・ラビーンとのバックコートコンビはNBAでも脅威となること間違いなしである。



13位 八村 塁  (マイアミ・ヒート)
【身長】203cm
【体重】102kg
【所属】ゴンザガ大学
【ポジション】スモールフォワード/パワーフォワード
【2018-19成績】31試合:19.7得点/6.5リバウンド/FG 59.1%

日本人史上初となるドラフト指名でNBAデビューを果たす日本バスケ界の至宝。
明成高等学校でウインターカップ3連覇を果たし、名門ゴンザガ大学へ進学。年を重ねるごとにその才能を開花させ全米のトッププレイヤーとなった。
「マウイ・インビテーショナル」では、ザイオン・ウイリアムソン率いるデューク大学を下し、見事優勝を果たし大会MVPを受賞。
勢いそのままに、16戦全勝を含む29勝2敗とチームを牽引。ウェストコーストカンファレンスのシーズン最優秀選手賞を受賞。
さらにNCAAの年間最優秀スモールフォワードに与えられる「ジュリアス・アービング賞」を受賞した。
強靭なフィジカルを活かしたインサイドの支配力、シュートレンジの広さ、機動力とウイングスパンを活かしたディフェンスが武器だが、
即戦力というよりは、将来チームの大黒柱になることを期待されて指名されると考えられる。
マイアミ・ヒートに指名されれば、パット・ライリーやエリック・スポールストラから良い指導を受けられる環境でプレイすることができるであろう。



15位 ボル・ボル (ボストン・セルティックス)
【身長】221cm
【体重】100kg
【所属】オレゴン大学
【ポジション】センター
【2018-19成績】9試合:21.0点/9.6リバウンド/2.7ブロック/3P 52.0%

NBA史上最高身長231cmでNBAで活躍したマヌート・ボルのDNAを持つ2世ビッグマン。
父親譲りの221cmという圧倒的高さ、228.6cmという脅威のウイングスパンを活かしたブロックショットは圧巻の一言。
規格外のサイズながら機動力もあり、さらには3Pシュートも高確率で沈めることができるシュート精度も兼ね備えている。
怪我で今シーズンの出場は9試合のみだったが、1巡目指名は確実視されている。



45位 タコ・フォール  (ロサンゼルス・クリッパーズ)
【身長】229cm
【体重】224kg
【所属】セントラルフロリダ大学
【ポジション】センター
【2018-19成績】31試合:11.1点/7.6リバウンド/2.6ブロック/FG74.8%

229cmの規格外の高さを誇るセネガル共和国出身センター。
シューズを履いた状態での身長は231cm、ウィングスパン249cm、スタンディングリーチ311cmとまさに規格外。手を伸ばしただけでリングを掴めるという反則に近い体格を持つ。
シーズン中では23得点、20リバウンド、FG78.6%という驚異的なスタッツを残し、NCAAトーナメントでは2回戦でデューク大学と対戦。
チームは惜しくも敗れたが、ザイオン・ウイリアムソン率いるデューク大学を最後まで苦しめた。
全体2巡目指名になるかとは思われるが、ゴール下にいるだけで相手にプレッシャーを掛けられる高さは魅力的である。
NBAでローテーションに入れた場合、ボル・ボル(221cm)やボバン・マリヤノヴィッチ(221cm)との「巨人対決」を見てみたいものだ。



今回紹介した選手以外にも将来チームを代表する選手になりえる若手が揃っているが、どのチームが誰を指名するか。ドラフト本番が楽しみである。