日本バスケ界で活躍した外国籍ガードプレイヤーを紹介


来シーズンからBリーグのオンザコートルールが変更となることが発表された。
現在のBリーグの外国籍プレイヤーのほとんどはインサイドで活躍するビッグマンである。
このルール変更で、今までインサイドの外国籍プレイヤーが多かったがガードプレイヤーを外国籍もしくはアジア枠で獲得もできるのではと予想される。リーグ側も外国籍のガードプレイヤーが入ることで、日本人のガードプレイヤーに経験を積ませたいとの意図があるようだ。
そこで過去に日本で活躍した外国籍のガードプレイヤーを振り返ってみようと思う。
今回紹介するのは、記憶にも新しいアルバルク東京に在籍していた「ディアンテ・ギャレット」

ディアンテ・ギャレット
Diante Maurice Garrett

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■プロフィール
出身    :アメリカ
生年月日  :1988年11月3日(31歳)
身長    :196 cm
体重    :85 kg
出身校   :アイオワ州立大学
ポジション :ポイントガード / シューティングガード
NBAドラフト:2011年 指名無し 

■経歴
2011     :KKザグレブ(クロアチア)
2011-2012:JSFナンテール(フランス)
2012-2013:フェニックス・サンズ(アメリカ)
2013     :ベイカーズフィールド・ジャム(アメリカ)
2013-2014:ユタ・ジャズ(アメリカ)
2014-2015:アイオワ・エナジー(アメリカ)
2015     :グランドラピッズ・ドライブ(アメリカ)
2015-2016:マッカビ・アシュドッドB.C(イスラエル)
2016-2017:アルバルク東京(日本)
2017–2018:オクシリアム・パラカネストロ・トリノ(イタリア)
2018–2019:トファシュ(トルコ)

■スタッツ
2016-2017:アルバルク東京 58出場 
・1試合平均
28.1分
18.1得点
4.7リバウンド
3.9アシスト
FG%:44.8%
3P%:31.3%
FT%:77.7%

プロキャリアをスタートするもNBAの厳しさを知る

アイオワ州立大学で4年間過ごし、4年生の時に17.3得点、6.1アシストの記録を残したが、NBAドラフトにはかからず。クロアチアのチームでプロデビューを果たす。
翌年にサマーリーグに参加しフェニックス・サンズとの契約を勝ち取り、NBAデビューを果たした。
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しかし、19試合で平均7分の出場時間しか与えられず、ほとんどをDリーグ(NBAの下部リーグ、現Gリーグ)で過ごした。
翌年の2013–14シーズンは、サマーリーグでサンズの選手として参加し、オクラホマシティ・サンダーと契約を交わしたが、シーズン開幕直前にカットされDリーグで開幕を迎えた。そして開幕して間もなくユタ・ジャズと契約を交わすこととなり、71試合に出場し平均14.8分のプレイタイムをもらうも、3.5得点、1.7アシストと成績を残すことはできなかった。
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その後はオフシーズンにトレードでトロント・ラプターズに放出された直後にカットされ、ポートランド・トレイルブレイザーズと契約するも開幕直前に再び解雇されてしまう。紆余曲折あったが再びDリーグで開幕を迎えると、Dリーグオールスターゲームに選出されるほどの活躍をみせた。
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Me n @willthethrillb5 #RipCity

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2015-16シーズンは、ロサンゼルス・クリッパーズでサマーリーグに参加するも契約を勝ち取れず、イスラエルリーグのマッカビ・アシュドッドB.Cと契約。
33試合にスタメン出場を果たし、移籍5試合目で34得点を叩き出し得点力をアピールした。1試合平均18.7得点(リーグ3位)、6.2アシスト(リーグ4位)と好成績を残しシーズンを終えた。
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#NBASummerLeague

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Bリーグ元年、世界レベルのプレイを披露

2016-2017シーズンに、アルバルク東京と契約。このシーズンは、Bリーグ初年度ということもあり、開幕戦のアルバルク東京VS琉球ゴールデンキングスの試合が地上波生放送をされ、全国のバスケファンが注目をしていた。
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#Gameday

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開幕戦は31分と両チーム最長出場時間であったが、FG成功率が26.3%、3Pシュートは7本すべて外すなど11得点とシュートに精細を欠いたものの、ドリブルワークを見た瞬間に他とは桁違いの選手が来たと一目でわかった。
シーズンが進むに連れてチームやボールの違いにも慣れ、卓越したドリブルテクニックと一瞬で相手を抜き去る瞬発力、クイックモーションでステップバック3Pシュートも難なくこなす圧倒的なシュート力でゲームを支配するオフェンシブガードとしてチームを牽引した。
日本のバスケットボールリーグでここまで圧倒的なスキルを持ってガードプレイヤーは過去にも類を見ないタイプであった。ポジションはシューティングガードであったためマッチアップする日本人選手が翻弄される場面が多くみられた。緩急をつけたクロスオーバーで相手を翻弄するプレイは一級品である。
レギュラーシーズンでは58試合プレイし、1試合平均18.1得点(リーグ6位)、3.9アシスト(リーグ5位)の活躍でチームをベスト4進出へ導いた。




その後は再び海外リーグへ

日本で圧倒的なプレイを披露し翌シーズンもプレイが見たいと思っていたが、やはりといった感じで、イタリアセリエAのオクシリアム・パラカネストロ・トリノに移籍。
2017-18シーズンは29試合出場しチームトップの13.5得点、5.4アシストを記録。国内のカップ戦「イタリアカップ」では優勝を果たしチーム史上初のタイトルとなった。
チームメイトにはレイカーズで二連覇を経験しているサーシャ・ブヤチッチが在籍していた。
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#GameDay

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#GameDay

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🏆🥇🏆🥇#ItaliancupChamps

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翌2018-19シーズンはオクシリアム・パラカネストロ・トリノが財政難によりチームが解散したことで、トルコバスケットボールスーパーリーグ(BSL)のトファシュへ移籍。
20試合に出場し、1試合平均14.6得点、6.3アシストと変わらないパフォーマンスを披露していたが、左足アキレス腱の怪我により手術を受けシーズン絶望となってしまった。



現在は怪我の影響からどこのチームにも所属していないが、来シーズンBリーグに復帰してくれれば嬉しいプレイヤーの1人である。

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Inspirin n never takin credit...

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