Bリーグ初となる『アジア特別枠』プレイヤー誕生

6月24日に、三遠ネオフェニックスがサーディ・ラベナと契約を交わした発表された。

フィリピン出身のコンボガードで、大学生からすでにフィリピン代表にも名を連ね、昨年のワールドカップ予選にも出場している若手ホープ。
Bリーグで初のアジア特別枠での契約選手とのこともあり、注目の集まるサーディ・ラベナについて、少し紹介したいと思う。


サーディ・ラベナ(Thirdy Ravena)


■プロフィール
出身    :フィリピン
生年月日  :1996年12月17日(24歳)
身長    :189 cm
体重    :97  kg
出身校   :アテネオ・デ・マニラ大学
ポジション :シューティングガード

■経歴
2020- :三遠ネオフェニックス

■代表歴
2013  :Philippines 3x3 U18 National Team
2013  :FIBA 3x3 U18 World Championships
2014  :Philippines U18 National Team
2014  :SEABA U18 Championship in Malaysia
2018-20:Philippines National Team

フィリピンの大学No.1プレーヤー

フィリピンのプロバスケットボールリーグの「PBA」で新人王に選ばれた父親と、大学でバレーボールのスター選手の母親、兄は現在「PBA」で活躍しフィリピン代表にも選ばれるトッププレイヤー、妹もフィリピン大学でバレーボール選手と活躍するアスリート一家に次男として誕生。
幼少期から高校時代の情報がなく不明だが、アンダーカテゴリーの代表に名を連ねているので、世代別でも実力者であったことは間違いない。
アテネオ・デ・マニラ大学へ入学すると、フィリピンの大学選手権でチームを3連覇へ導き、史上初となる3年連続MVPを受賞。大学No.1プレイヤーの名を欲しいままにした。
フィリピンのプロバスケットボールリーグの「PBA」では、ドラフト全体1位指名と予想されていたが、大学のシーズンが終了した際、ドラフトへのエントリーしないことを明言。
日本もしくはオーストラリアでのプレイを希望しており、今回は日本でのプレイを選択した。

2018年のウィリアムジョーンズカップでのハイライト


直近のスタッツ、ハイライト動画から見るサーディ・ラベナの特徴

189cmながら97kgと強靭な肉体を持ち、アスレチックス能力はリーグトップクラス。NBA選手で例えるとラッセル・ウェストブルックのような爆発力を秘めている。
2019-20シーズンのスタッツは平均29.5点、8.0リバウンド、7.5アシストを記録。超攻撃的なスタイルが持ち味で、1on1やフィジカルを使ったポストアップからの得点も可能。速攻からのスラムダンクは必見。
シューティングガードでの登録だが、アシストもうまく、コンボガードとして機能しそうだ。スターティングとしての力はあるが、6thマンで流れを変える起爆剤としての彼を投入する起用方法もできると感じる。
ディフェンスでもフィジカルコンタクトでも優位に立て、リバウンドへも参加できる。そして驚異的な跳躍力からブロックも得意とし、チェイスダウンブロックは脅威である。

サーディ・ラベナのハイライトミックス



三遠ネオフェニックスは、セルビアのステヴァン・イェロヴァツの獲得に続き、フィリピンの若きエースを獲得とは大きな戦力補強となった。
日本人選手とはほぼ契約継続が決まり、外国籍プレイヤーの契約を残すのみ。ここからどのような選手と契約を交わすのか注目していきたい。