前回記事にした東地区の戦力分析ですが、まだロスターも固まっていない状態だったこともあり、あまり意味がないように思ったのでメンバーが決まってからまた記事にしようと思っていたら、もう開幕してしまいました。
気を取り直して、2019-20シーズンも開幕し、各チーム数試合こなしてきているので、ある程度どのようなチームなのかを改めて分析しようを思います。
今回は中地区に所属する6チームを紹介します。
■新潟アルビレックスBB
昨シーズンは中地区1位と好成績を残した新潟だが、大きな動きとしては何といっても昨シーズンの得点王であり、絶対的エースであったダバンテ・ガードナーの退団である。
1試合27.6得点、11.0リバウンドを記録し、インサイドで圧倒的な存在感を放っていたガードナーがいない新潟はプレイスタイルを変えざる負えない。
ガードナーの穴を埋めるのが、パーキンズとハミルトンの外国籍コンビと、昨シーズンMIPをダブル受賞した司令塔の柏木と五十嵐のバックコートコンビである。
しかし、8試合終えた段階で平均得点がリーグ17位と下から2番目と、得点力不足にあえいでいる。成績も序盤は強豪相手との対戦ということもあり、開幕5連敗と苦戦。
第4節の北海道戦で初勝利を飾り、勢いに乗りたいところである。
・契約
PG 柏木 真介
PG 五十嵐 圭
PG 森井 健太
SG/SF 石井 峻平
SG/SF 今村 佳太
SF 上江田 勇樹
SF 池田 雄一
PF 髙橋 浩平
PF 鵜澤 潤
PF ニック・パーキンズ
PF/C ラモント・ハミルトン
・IN
PF ニック・パーキンズ
・OUT
PG 山口 祐希(富山グラウジーズ)
SF 渡辺 竜之佑(サンロッカーズ渋谷)
SF/PF アマンゼ・エゲケゼ
C ダバンテ・ガードナー(シーホース三河)
■富山グラウジーズ
昨シーズン、ワイルとカードでチャンピオンシップへの出場を果たすも、千葉ジェッツに大敗を喫してしまった富山グラウジーズ。今シーズンは、エースの宇都と共にバックコートコンビを組んでいた大塚が川崎へ移籍は大きな影響である。
さらに、インサイドの要であったジョシュア・スミスが10月13日(日)の京都戦で右膝蓋腱断裂で全治不明の大怪我を追ってしまい戦線離脱、さらにバックアップガードの阿部友和も右第二中手骨骨折で4週間の離脱とキーとなるプレイヤーを欠いてしまう。このアクシデントに、急遽三河でも活躍したダニエル・オルトンと契約を結んだ。
やはりチームを牽引するのは司令塔の宇都と得点源のレオ・ライオンズの2人となるだろう。
負けが先行しているが、2年目で成長を続ける前田悟、ベテランのペッパーズなど、第3の得点源が現れれば上昇の兆しが見えてくるであろう。
・契約
PG 宇都 直輝
PG 山口 祐希
PG 松山 駿
PG 阿部 友和
SG 水戸 健史
SG 葛原 大智
SF 船生 誠也
SF 前田 悟
PF 山田 大治
PF 菅澤 紀行
SF/PF ジョシュ・ペッパーズ
PF レオ・ライオンズ
C ダニエル・オルトン
C ジョシュア・スミス
・IN
PG 山口 祐希(富山グラウジーズ)
SF/PF ジョシュ・ペッパーズ(越谷アルファーズ)
PF 菅澤 紀行(仙台89ERS)
C ダニエル・オルトン(越谷アルファーズ)
・OUT
SG/SF 大塚 裕土(川崎ブレイブサンダース)
PF アラン・ハーンドン
PF 比留木謙司(トライフープ岡山)
C 青野 文彦
■横浜ビー・コルセアーズ
Bリーグ開幕から毎シーズンB1残留プレーオフを味わいながらも、首の皮一枚でB1残留をしている横浜だが、オフシーズンにチームを支えてきた川村、細谷が移籍するも、ジェイソン・ウォッシュバーンが横浜へ復帰。2Wayプレイヤーのアキ・チェンバース、若き司令塔の生原も獲得し大きな戦力ダウンは免れた。
開幕連敗を喫するも、ジェイソン・ウォッシュバーン、レジナルド・ベクトン、ジョルジー・ゴロマンの外国籍選手の強力なインサイドでリーグトップのリバウンド力を誇り、中地区2位の位置に付けている。
今後のチームの活躍を占う上て、田渡、生原、秋山などの日本人プレイヤーの活躍は必須である。3割を切っている3P成功率をどれだけ上げられるかも今後の課題ではある。
まだシーズン序盤で強豪チームとの対戦も控える中、どれだけ勝ち星を増やしていけるかで今シーズンの横浜が変わったのか否か、真価が問われる。
・契約
PG 田渡 凌
PG 生原 秀将
PG ハンター・コート
SG 牧 全
SG 橋本 尚明
SG 竹田 謙
SG/SF 秋山 皓太
SF ホール 百音 アレックス
SF アキ・チェンバース
PF 小原 翼
PF レジナルド・ベクトン
PF エドワード・モリス
C ジョルジー・ゴロマン
C ジェイソン・ウォッシュバーン
・IN
PG 生原 秀将(シーホース三河)
SG 牧 全(レバンガ北海道)
SG/SF 秋山 皓太(金沢武士団)
SF アキ・チェンバース(千葉ジェッツ)
C ジェイソン・ウォッシュバーン(U BT Cluj-Napoca※ルーマニア)
C ジョルジー・ゴロマン(Westchester Knicks※NBA G League)
・OUT
PG 細谷将司(秋田ノーザンハピネッツ)
PG/SG 中村太地(京都ハンナリーズ)
SG 川村卓也(シーホース三河)
SG 湊谷 安玲久司朱(引退)
SG 高島 一貴
PF/C アーサー・スティーブンソン
PF/C ブランドン・コストナー
■川崎ブレイブサンダース
昨シーズン、中地区2位でチャンピオンシップへの出場するも栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス)に敗れるも、Bリーグで最も安定力のあるチームと言っても過言ではない。現在リーグ1位の勝率を誇っている。
日本代表メンバーの篠山、ファジーカス、そして怪我でワールドカップへ出場はできなかった辻のBIG3は今シーズンも健在。6thマンの藤井の爆発力にも拍車がかかったかのように絶好調。さらに大塚、熊谷の加入によりさらにチームの厚みが増した。
唯一の懸念点としては、オフシーズンも代表活動でフル稼働していた篠山、ファジーカスの疲れが終盤戦で出てこないようにプレイタイムを調整する必要がでてきそうだ。そして辻の怪我の状況もしんぱいである。左肩関節脱臼で代表メンバーから外れた辻は開幕には間に合ったものの、武器であるアウトサイドシュートに精彩を欠いている。藤井、大塚がどこまで活躍できるかが鍵となってきそうだ。
・契約
PG 篠山 竜青
PG 青木 保憲
PG/SG 藤井 祐眞
SG 辻 直人
SG 大塚 裕土
SF 林 翔太郎
SF 長谷川 技
SF/PF 熊谷 尚也
PF/C 鎌田 裕也
PF/C ジョーダン・ヒース
PF/C マティアス・カルファニ
C ニック・ファジーカス
・IN
SF/PF 熊谷 尚也(大阪エヴェッサ)
SG 大塚 裕土(富山グラウジーズ)
PF/C ジョーダン・ヒース(Alba Fehervar※ハンガリー)
PF/C マティアス・カルファニ(San Lorenzo de Almagra※アルゼンチン)
・OUT
SG/SF 谷口光貴(滋賀レイクスターズ)
PF ジュフバンバ(岩手ビッグブルズ)
PF バーノン・マクリン
SF シェーン・エドワーズ
■シーホース三河
何度もリーグタイトルを獲得し強豪チームとしてバスケット界を牽引していた三河だが、昨シーズンはまさかのチャンピオンシップへの進出を逃している。
オフに、昨シーズン得点王のダバンテ・ガードナー、元日本代表の川村卓也を獲得し、大きな戦力補強に成功した。しかし、アイザック・バッツが開幕前にメディカルチェックをクリアできず退団を余儀なくされてしまったのは大きな誤算であった。
圧倒的攻撃力を要し、優勝候補と目されていたが開幕してみるとディフェンスが崩壊。特にターンオーバーからの失点が目立ち、敗戦した試合はすべて80点以上の失点を喫している。オフェンス力では申し分のないだけにディフェンスとミスをどれだけ改善できるかが上位進出には必須である。
昨シーズンの新人王の岡田侑大と日本トップクラスのシューター金丸晃輔の活躍にも注目だが、このチームをどう立て直していくか、名将である鈴木貴美一ヘッドコーチの手腕にも注目である。
・契約
PG 會田 圭佑
PG 長野 誠史
PG 熊谷 航
PG/SG 川村 卓也
PG/SG 岡田 侑大
SG 加藤 寿一
SG/SF 金丸 晃輔
SF 森川 正明
SF/PF 根來 新之助
PF 桜木 ジェイアール
PF ミッケル・グラッドネス
PF ダバンテ・ガードナー
C クリス・オトゥーレ
・IN
PG 長野 誠史(大阪エヴェッサ)
PG 會田 圭佑(青森ワッツ)
SF/PF 根來 新之助(大阪エヴェッサ)
PG/SG 川村 卓也(横浜ビー・コルセアーズ)
PF ダバンテ・ガードナー(新潟アルビレックスBB)
PF ミッケル・グラッドネス(Benfica※ポルトガル)
C クリス・オトゥーレ(Guizhou Guwutang Tea※中国)
・OUT
PG 生原 秀将(横浜ビー・コルセアーズ)
PG 村上 直(京都ハンナリーズ)
PG 狩俣 昌也(滋賀レイクスターズ)
SG 松井 啓十郎(京都ハンナリーズ)
SF 西川 貴之(三遠ネオフェニックス)
SF ジェームズ・サザランド
PF/C ケネディ・ミークス(レバンガ北海道)
C アイザック・バッツ
■三遠ネオフェニックス
オフシーズンにジョシュ・チルドレスを筆頭に主力外国籍選手が退団し、田渡修人も移籍をしてしまった。しかし、元NBAプレイヤーのデビン・イーバンクスを獲得し大きな戦力を手にした。さらにNBAの名ビッグマンを輩出しているジョージタウン大学を卒業したばかりのジェシー・ゴーバンの獲得でインサイドにインサイドに厚みを増すことに成功している。
新たにブライアン・ロウサムヘッドコーチを迎え挑んだ新シーズンであったが、アーリーカップでB2のアースフレンズ東京Zに破れ、今シーズン開幕10連敗とリーグで唯一未だ勝ち星のない三遠。
不振にあえぐチームを立て直すには、長年チームに在籍しているベテランの太田、司令塔の鈴木、シューターの岡田がキーになってくると思われる。
なんとしても1勝を上げ、自分たちの勝てるバスケットボールを見出して欲しい。
・契約
PG 寺園 脩斗
PG 鈴木 達也
SG 川嶋 勇人
SG 北原 秀明
SG 柳川 龍之介
SG 岡田 慎吾
SG ダシルバ ヒサシ
SF 西川 貴之
SF 菅野 翔太
SF/PF デビン・イーバンクス
PF/C カイル・バローン
C ジェシー・ゴーバン
C 太田 敦也
・IN
SF 西川 貴之(シーホース三河)
SG 柳川 龍之介(金沢武士団)
SG 北原 秀明(東海大学九州)
PF/C カイル・バローン(Columbian Dyip※フィリピン)
SF/PF デビン・イーバンクス(Champagne Chalons-Reims Basket※フランス)
C ジェシー・ゴーバン(ジョージタウン大学)
・OUT
SG/SF 長谷川 智伸(琉球ゴールデンキングス)
PG 渡邊 翔太(信州ブレイブウォリアーズ)
SG 田渡 修人(サンロッカーズ渋谷)
SF ジョシュ・チルドレス
PF/C セドリック・シモンズ
PF/C ウィリアム・マクドナルド
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