琉球ゴールデンキングス、ライジングゼファーフクオカで活躍した津山尚大選手が、11月8日に自信のSNSで、カナダリーグのハリファックス・ハリケーンズでプレイすることを発表しました。



カナダのバスケットと言えば、昨シーズンNBAで球団史上初の優勝を果たしたトロント・ラプターズであるが、カナダリーグとはどんなリーグなのか。気になったので、記事にまとめてみた。

カナダのバスケットボールリーグとは?
現在カナダには、2011年に設立されたナショナル・バスケットボール・リーグ・オブ・カナダ、通称「NBLC」と2017年に設立したカナディアンエリートバスケットボールリーグ、通称「CEBL」の2つのリーグがあり、津山選手と契約したハリファックス・ハリケーンズは、「NBLC」に所属するチームである。
昨シーズンまで総チーム数10チームあったが今シーズンは8チームで争われ、レギュラーシーズンは12月から翌年の4月まで行われ、その後プレイオフが開催されチャンピオンが決まる。
1クオーター12分ではあるが、ルールはほぼFIBAのルールが適応されている。ロスター12人のうち最低4人はカナダ人プレイヤーが在籍していないとならない。

ハリファックス・ハリケーンズはどんなチーム?
津山選手と契約したハリファックス・ハリケーンズは、リーグ創設から在籍していたハリファックス・レインメンが前身のチームであり、レインメンでは現在アルバルク東京で活躍する安藤誓哉がカナダリーグでプレイする初の日本人プレイヤーとして在籍していた。
2014-15シーズンにディビジョン優勝を果たし、プレイオフへ進出したが、チャンピオンシップの第7戦前の対戦相手のウィンザー・エクスプレスから練習時に乱闘を仕掛けられたことなどを理由に、チームは抗議の意思表示として第7戦を放棄。これによりレインメンのメンバー、チームなどがNBLから処罰されることになり、その結果2015年7月に破産宣言をする最悪の結果となってしまった。
翌年の2015–16シーズン、代わりに設立されたチームがハリファックス・レインメンである。2015–16シーズンの参入1年目ながら、レインメンの時と同様にチームは強く、レギュラーシーズン1位の成績を残し、プレイオフでもその勢いそのままリーグ制覇を成し遂げた。その後も3シーズン連続でファイナルへ進出したまさに強豪チームである。
昨シーズンもリーグ2位の勝率を上げるも、プレイオフのディビジョンファイナルでリーグ1位のモンクトン・マジックに惜しくも敗退した。

津山選手のライバルは?
強豪チームであるハリファックス・ハリケーンズと契約したことで、津山選手のポテンシャルが認められたといえるが、強豪がゆえにチームメイトとのレギュラー争いに勝たないと試合に出場できないという厳しさもある。
まずは、長年チームを支えオールスターにも選ばれた絶対的司令塔のクリフ・クリンクスケール。
昨シーズンもすべての試合に先発出場を果たし、平均5.2得点、リーグ2位の6.3アシストを記録している。35歳とベテランの巧みなゲームコントロールとリーダーシップでチームを牽引する。
しかしフィールドゴール成功率37.5%、3P成功率37.9%、フリースロー成功率58.8%とシュート精度はまずまずといったところで、オフェンシブなプレイが特徴の津山選手にも彼のポジションを奪える可能性はある。



そして、津山選手と同じく今シーズンからハリファックス・ハリケーンズと契約をした175cmと小柄な司令塔マーキス・クレイトンもライバルの一人である。
プロ入り2年目の若いプレイヤーであり、昨シーズンは、すべてベンチ出場ながら爆発力のあるプレイで試合の流れを変えるプレイヤーで、スピードを活かしたドライブやアウトサイドシュートで得点を稼ぐオフェンシブなポイントガードである。




カナダリーグもマイナーなため、あまり情報が少ないため間違っている部分もあるかもしれないが、とにかく津山選手がカナダリーグでどこまで通用するか、そしてカナダリーグを足掛かりにアメリカ、ヨーロッパと海外で活躍してもらいたい。